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自分の頭で物事を考えて自分の身体で世界を認識する事が非効率であるという価値観
全体主義
"帝国基本用語"
“光芒”
自転の停止した惑星の昼半球(夏半球)の日射量を調整し、生物が生存可能な環境を構築/維持する為の機構である「天蓋盤」と密接な関係を持つ人間、或いはシステムそのものを指すとされるが、詳細は不明。
“Gidico”
帝国中期-末期の中枢政務機関に於ける実質的な統率の役割を担っていたとされる個人。相当する役職/官位は不明、恐らく存在しないと推測され、一般的なエンパイアカーストからの逸脱者である可能性が指摘されている。 参照:「“道化Gidico”としての指導者、その実態」
トニア
技術/生産階級として帝国形成の比較的初期から設定された斬首序列の一つだが、その階層は帝国組織内でも非常に低い場所に位置し、政治的発言力は皆無であった事が判明している。語源は帝国黎明期以前の不可触賎民“骨工(Tniade)か。
ヴェンロータイ
斬首序列・第1から第5までの、独立意志を持たない女性肉体労働者を指す。帝国最大規模の位階であり、その職種は多岐に渡る。男女比率が極端に女性側に偏る遺伝子上の問題を逆手に取った合理的な“働き蟻”階級と結論付けられる。語源は不明、しかし「ヴェン」は何らかの否定語か
スレ
“帝国官僚”、単に“官僚”と呼ばれる男性知的労働者階級。帝国臣民全体の5%に満たない規模でありながら、帝国全土に展開されたエンパイア・ブレーン・フラクタル(EBF)機構により、斬首序列構成民全ての思考を代行し統率している。序列第1位は啓朒院直属のMichi官僚群。
ヤグェンド
帝国序列最下位・生殖/繁殖階級。████████████。██████████、██████。████████████████ 。
"帝国の言語"
単語/読み | 意味 | 出典 | 更新日 |
---|---|---|---|
Audquse | 胃袋。七臓省のうちのひとつ。「智の胃袋Audquse」。「政務最高決定機関である啓體院とMichi官僚の決定を審査/編纂し、勅令として各構成組織へ伝達する役割を担う。智納官僚Tithや聖遺物の管理と研究を行うRvola受僧部を管轄し、七臓庁の中でも最大規模と権威を誇る。」 | 帝国のオリエンテーション、および@_wobe氏Twitter(11/04) | 2015/05/21 |
blockageral | 「blockage(妨害物、封鎖物)からくる造語」 | SCP-031-JP | 2014/10/23 |
Bowa | 肺。七臓省のうちのひとつ。「帝都と各属州に存在する全無頭階級の所属の記録と管理、必要な場合の人員配置転換などを管轄する。“右肺”部が帝都、“左肺”部が属州を主に担当。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Cremi | 肝臓。七臓省のうちのひとつ。「儀霊部」がある。「帝国支配地に於ける農業や工業等の全生産活動を統括し、資源を効率的に運用分配する事を主目的とする。その為属州の末梢府と深い関係を持つが、帝国前期に数多く存在した各地の僭主伯や四星爵との軋轢が発生することも少なくない。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
dvirtific | 不明。「複数のdvirtificなる同盟都市~」などと使用されている。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Dynof | 膵臓。七臓省のうちのひとつ。「聖Oey祭を含む六儀式の執行と記録作成を管轄する。最も小さな部署であったが、Gidicoの奸計により異端豪族が没落した属州の土地利用、また街道の整備や管理の役割を付与され(「Ptaweの政変」「星爵擾乱」)、強大化した。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
EBF | 「エンパイア・ブレーン・フラクタル機構」の略称。帝国全土に展開されており、"帝国官僚"たちの決議を、斬首序列構成民の総意志として伝達する役割を持つ。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Ez | 脾臓。七臓省のうちのひとつ。「非分極で普遍的な帝国万系に於いて、凡ゆる科学/呪術技術の改良革新を管轄する唯一の機関。その特徴上トニアを多く擁する他、有頭奴隷下層民の実験コロニーを幾つか保有する。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Foute | 脾臓。七臓省のうちのひとつ。「帝国内に存在するほぼ全ての物質的資産の管理を担当し、その運搬や分配を統率する。個人資産概念の無い帝国ではこの様な役割は非常に重要であり、各地に分散する数多くの国庫管理を管轄している。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Fugol | 「秘匿の宮」のことか?* | 事件記録201-JP-incident | 2014/10/23 |
Ge-Dill | 腎臓。七臓省のうちのひとつ。 「Fugolの総合的な維持管理と各部署の補佐を管轄する他、有頭階級の世話や私的な要求等に対応する。光宮の維持も担っており、その為高位の女官ヴェンロータイを多く擁する。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Gidico | 執政官、道化 | 事件記録201-JP-incident | 2014/10/23 |
Gteh | 不明。地震を起こすほどの激しい爆発を発現するらしい。兵器であろうか。* | " I am happiness, Much likely to destroy the world." | 2014/10/23 |
hairburden | 「侮蔑の形容詞」 | SCP-031-JP | 2014/10/23 |
hysiclisp | 不明。「汎hysiclisp的広範に渡り~」とあるため何らかの連体詞か?* | 帝国のオリエンテーション | 2014/10/23 |
Kovk-Harazin | SCP-201-JP-2(ミートスパゲッティ) | 事件記録201-JP-incident | 2014/10/23 |
Lisia | 夜の王が光芒を呼ぶときに使用。真名か個人名である可能性も* | " I am happiness, Much likely to destroy the world." | 2014/10/23 |
magimark | 不明。「確固たるmagimarkな事実として~」と使われている。 | 帝国のオリエンテーション | 2014/10/23 |
O.I.U. | 何かの略称と思われるが、不明。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Ni-Do | 天蓋盤。帝国の気象制御装置であり、光芒のみが操る術(権利?)を持つ。* | " I am happiness, Much likely to destroy the world." | 2014/10/23 |
Michi | 啓朒院直属の官僚群であり、帝国官僚序列第1位。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Mjish | 州の名前。有頭官吏が駐在している。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Tniade | 骨工。技術/生産階級であるトニアの語源。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Xaes-Kopper | 「Xaes-Kopper境界」とあることから「オルバ境界」のことか?* | SCP-031-JP | 2014/10/23 |
Zaggw | 不明。「球状房体」を持ち何かを食らうような描写。生物か?* | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
ニクロフテスの躰(聖ニクロフテス) | |||
ジョドムァの無形万系図 | |||
オルバ境界 | |||
コベイ | |||
受罰僧侶 | |||
rumsus | 「回収文書██号」 | ||
Kanivarus | 「回収文書██号」 |
SCP:
SCP-031-JP - 帝国官僚
SCP-066-JP - 宣戦の一投
SCP-201-JP - ざんげのキッチン - ARC
SCP-201-JP - ざんごのハイウェイ - ARC
SCP-822-JP - 外閣感冒
SCP-2912-JP - 我らの壊れたる機動精神 ブロークン・ガンダム
SCP-2944-JP - 知外崩権 コトダマンの逆襲 三題噺総進撃
Tale:
回収文書██号
帝国のオリエンテーション
ハエトリ計画特殊対処事例-1:作戦名"霧迅"
ひかりの、くに
漂流物の追懐
インタビューログ:SCP-609-JP-2
帝国
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●関連するSCP報告書
- SCP-066-JP - 宣戦の一投 by locker
- SCP-822-JP - 外閣感冒 by stengan774
- SCP-2912-JP - 我らの壊れたる機動精神 ブロークン・ガンダム by stengan774
- SCP-2944-JP - 知外崩権 コトダマンの逆襲 三題噺総進撃 by stengan774
●関連するTale
- ひかりの、くに by TVfish
- 回収文書██号 by hirose3019
- インタビューログ:SCP-609-JP-2 - 関連SCP: SCP-609-JP by Ikr_4185
- ハエトリ計画特殊対処事例-1:作戦名"霧迅" - 関連SCP : SCP-066-JP by locker
- 漂流物の追懐 - 関連SCP: SCP-307-JP by azuki0912
- 愛と感謝と冥福をこめて、ひとときのエピローグを - 関連SCP: 旧SCP-201-JP by Jiraku_Mogana
- 進望淵旅 by O-92_Mallet
- ランドウォーキング・ランドアウェイ by GermanesOno
- スレより慟哭 by carbon13
- パラダイスシフト by stengan774
●関連するGoIフォーマット
- 幽霊の標識 - 関連SCP: SCP-329-J by Wanazawawww
●コメント
- 人間の頭のあるべき位置に道具や植物などの異物が乗った、いわゆる『異形頭』の実体が登場するのが特徴。それら実体の発言・行動からは練り込まれた世界観の存在が窺えるが、難解ゆえに読み解くのが大変。(yosh0123)
- wobe氏が創発した団体であり、独自の世界観、大量の造語、謎めいたバックグラウンド等を特徴とし、考察系のメンバーを魅了していました。しかし氏が引退し、すべての著作を削除してしまったため、現在ではあまり掴みどころのない団体です。一方で有志の著者たちによる再興の動きもあります。 (Dr_Kasugai)
- 帝国情報に簡易的な設定のまとめがあります。またazuki0912氏のサンドボックスにも詳細な設定・考察集が置かれていましたが、現在ではコメントアウトされています。 (Dr_Kasugai)
- 当時の記事を読み込んでいくと、どうやらwobe氏の他団体や他記事、更にはサイト外の作品 (消失済含む) などとも関連している可能性が浮上します……が、今となってはその詳細はわかりません。 (Dr_Kasugai)
懐中銃教会
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●関連するSCP報告書
- SCP-457-JP - リンカーン・ログ by C-Dives
- SCP-1074-JP - 新世界より by winston1984
- SCP-1204-JP - ジャンニ・ヴェルサーチ暗殺 by hey_kounoike
- SCP-1233-JP - 特別退避プロトコル”ノア” by dr_toraya(タグは無いが示唆する言及有り)
- SCP-1865-JP - 選定の銃弾 by apoday
- SCP-2229-JP - Young Gun -アウトローの誕生- by hey_kounoike
- SCP-2424-JP - リンカーン・センチュリー by Sansyo-do-Zansyo
●関連するTale
- When the Hammer Falls 関連SCP:旧SCP-229-JP(現在は削除済み) by C-Dives
●関連するGoIフォーマット
●コメント
- ジョン・ブースによるエブラハム・リンカーン暗殺により天地創造が行われたという教義を信奉する超常組織です。暗殺事件の再現によって世界を再度創造することを目的としているようです。(GermanesOno)
解放戦線(仮)
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●関連するSCP報告書
- SCP-705-JP - 過激派毛皮製品廃止主義者(動植物の解放戦線) by onikiki
- SCP-919-JP - スプーン愛護(スプーンの自由解放戦線) by Kwana
- SCP-1305-JP - 無限の猿はヤクをキメない(人類愚行からの全架空想像解放夢界戦線) by C-Dives
- SCP-2529-JP - 向性教育(体罰選択の解放戦線) by Tyobi
●関連するTale
- 世界の夜明け(夜明けの解放戦線、スプーンの自由解放戦線ほか全5団体) 関連SCP: SCP-919-JP by ABaxter
- 長野市AFC殺傷事件 日奉蓮被告に死刑判決 長野地裁(タピオカ解放戦線) by Tenten_518
- The “F” 2045年11月号(スペイン解放戦線) by Tenten_518
●関連するGoIフォーマット
- Xデー迫る 国内諸勢力の動き(公民館の利用権解放戦線) by snoj
- 財団の人体実験に児童参加か(スプーンの自由解放戦線) - 関連SCP: SCP-653-JP by kossy
- マンハッタン次元崩落 GOC介入目前か(視野狭窄の自由解放戦線) by stengan774
●関連するその他の記事
- rkondo_001による財団関連ロゴ(スプーンの自由解放戦線)
●コメント
- 色々を解放するとか言って活動する財団から言ったら迷惑な組織…という感じ。まだそこまで設定固まってない段階かと(外部サイトで見かけた設定も含め)。一応記事になってる範囲だと内部分裂しまくってて内部抗争激しそうなのは読み取れるかなーと。(Bridge8)
- なんか分裂しまくるうちに他の要注意団体とどんどん合体していきそうな気配があります。(O-92_Mallet)
魔法使いの男
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[要注意団体タグ 条件未達成/未登録]
●関連するTale
- 漂流物の追懐(関連有り?) - 関連SCP:旧SCP-307-JP("無重力下で死んだ象")、旧SCP-201-JP("ざんげのキッチン") by azuki0912
●コメント
- 人々の欲望を”魔法”で以て叶えてくれるという男。他者の夢に乗っかる形でのみ能力を利用できるらしく、常に願望を持った弟子を探している。理由は不明だが、彼の関わったアノマリーにはカナダの解散済みインディーズバンド"Red Bis"の楽曲、"Z.O.C."がついて回る。”帝国”や”懐中銃教会”と何らかの関連がある可能性があるものの、関連記事群の大半が消えた今となっては詳細は不明である。(Dr_Kasugai)
準要注意団体総覧より
By Azuki0912
▼ここから下は、私以外の方の発言(主にTwitter)をまとめたものです。
もちろんそのまま使う気はないよ!臨時の仮置き場です。皆様のご参考になれば。
2016/05/12: 「帝国」に関する串間の現時点での考察を整理。
天蓋やニクロフテスについてなど、かなり情報がまとまってきました。
帝国関連記事・Taleを書く際にご参考ください。
帝国語録(をべくん語録1)
速水の中の人の、帝国関連のツイートなどを拾っては勝手に貯めるところです。
(各タブのタイトルやSS中の改行、文字の大きさなど、補完した方が良いと判断した箇所は私が勝手につけてます。悪しからず。)
――かのじょは天蓋になった、ただそれだけの事だ。千年越しの夜が訪れた砂漠の真ん中で、僕はひたすらに海を待つ。
“光芒”
自転の停止した惑星の昼半球(夏半球)の日射量を調整し、生物が生存可能な環境を構築/維持する為の機構である「天蓋盤」と密接な関係を持つ人間、或いはシステムそのものを指すとされるが、詳細は不明。
――彼は様々な姿で私の前に姿を現す。それは全身が磨りガラスの様に半透明な肌を持つ長身の男であったり、朝靄のように揺らめく蝶の群れであったり、空中を浮遊する漆黒の立方体であったりする。そして私を誘惑するときの彼は、決まって少女の姿を取るのだ。謎めいた笑みを浮かべる、私と同じ少女の姿を。
“Gidico”
帝国中期-末期の中枢政務機関に於ける実質的な統率の役割を担っていたとされる個人。相当する役職/官位は不明、恐らく存在しないと推測され、一般的なエンパイアカーストからの逸脱者である可能性が指摘されている。 参照:「“道化Gidico”としての指導者、その実態」
――「骨工の奴等を見たことがあるか?ぞっとしない連中さ。砂漠を掘って見つけた動物のヒビ割れた頭蓋骨なんかを頭に被って、ボロ布を纏って街から街へとゾロゾロ移動しやがるもんだから、化け物か何かと思われて石を投げられるんだ。実際は骨の加工しか能のない、唯の惨めな乞食の群れなのにな」
トニア
技術/生産階級として帝国形成の比較的初期から設定された斬首序列の一つだが、その階層は帝国組織内でも非常に低い場所に位置し、政治的発言力は皆無であった事が判明している。語源は帝国黎明期以前の不可触賎民“骨工(Tniade)か。
――地鳴りだ。巨人が重い眼を擦り、気怠げに大地を蹴り上げて立ち上がった、正にその音だ。私は震えた。リシアに、ニドに、カシュラに、そしてあのクソッタレ道化の男が居ない今、好きなだけ震える事が出来た。そんな自分に耐え切れず、私はふと考える事を止める。首は腐って、その真っ赤な地面に落ちた。
ヴェンロータイ
斬首序列・第1から第5までの、独立意志を持たない女性肉体労働者を指す。帝国最大規模の位階であり、その職種は多岐に渡る。男女比率が極端に女性側に偏る遺伝子上の問題を逆手に取った合理的な“働き蟻”階級と結論付けられる。語源は不明、しかし「ヴェン」は何らかの否定語か
――「規定せよ」「Mjish州有頭官吏より報告」「O.I.U.」「『Zaggwは禍根を残す全ての息子を其の球状房体を以ってして平らげるも次の』…」「野蛮なる意志を持て余す複数のdvirtificなる同盟都市に我々は」「05:64:13:19:33:40:72:24……」「遅延の発生」
スレ
“帝国官僚”、単に“官僚”と呼ばれる男性知的労働者階級。帝国臣民全体の5%に満たない規模でありながら、帝国全土に展開されたエンパイア・ブレーン・フラクタル(EBF)機構により、斬首序列構成民全ての思考を代行し統率している。序列第1位は啓朒院直属のMichi官僚群。
――我々は卑しい肉の塊だ。逃れる事は、望まない。
ヤグェンド
帝国序列最下位・生殖/繁殖階級。████████████。██████████、██████。████████████████ 。
私からは以上です。要するに、自分の頭で物事を考えて自分の身体で世界を認識する事が非効率であるという価値観があるんだな。-wobetube氏
[05/21 更新]
(この項は今後も更新される可能性があります)
[最終更新日:2015/05/21]
各項目において、串間の推測が多々ある場合は「*」マークがつけてあります。
他の方の考察を元にしている場合は「’」マークがつきます(主にわなざわさんの考察です)。
読み方はとりあえずドイツ語風、英語風を想定しました。
単語/読み | 意味 | 出典 | 更新日 |
---|---|---|---|
Audquse/アウドクーゼ*(オードキューズ’) | 胃袋。七臓省のうちのひとつ。「智の胃袋Audquse」。「政務最高決定機関である啓體院とMichi官僚の決定を審査/編纂し、勅令として各構成組織へ伝達する役割を担う。智納官僚Tithや聖遺物の管理と研究を行うRvola受僧部を管轄し、七臓庁の中でも最大規模と権威を誇る。」 | 帝国のオリエンテーション、および@_wobe氏Twitter(11/04) | 2015/05/21 |
blockageral/ブロッカゲラル(ブロックエージェラル)* | 「blockage(妨害物、封鎖物)からくる造語」 | SCP-031-JP | 2014/10/23 |
Bowa/ボワ*(ボウワ’) | 肺。七臓省のうちのひとつ。「帝都と各属州に存在する全無頭階級の所属の記録と管理、必要な場合の人員配置転換などを管轄する。“右肺”部が帝都、“左肺”部が属州を主に担当。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Cremi/クレミ*(クレミー’) | 肝臓。七臓省のうちのひとつ。「儀霊部」がある。「帝国支配地に於ける農業や工業等の全生産活動を統括し、資源を効率的に運用分配する事を主目的とする。その為属州の末梢府と深い関係を持つが、帝国前期に数多く存在した各地の僭主伯や四星爵との軋轢が発生することも少なくない。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
dvirtific/ドヴィルティフィク* | 不明。「複数のdvirtificなる同盟都市~」などと使用されている。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Dynof/ダイノフ*(ディノフ’) | 膵臓。七臓省のうちのひとつ。「聖Oey祭を含む六儀式の執行と記録作成を管轄する。最も小さな部署であったが、Gidicoの奸計により異端豪族が没落した属州の土地利用、また街道の整備や管理の役割を付与され(「Ptaweの政変」「星爵擾乱」)、強大化した。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
EBF/エーベーエフ(イービーエフ)* | 「エンパイア・ブレーン・フラクタル機構」の略称。帝国全土に展開されており、"帝国官僚"たちの決議を、斬首序列構成民の総意志として伝達する役割を持つ。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Ez/エッツ*(エッズ’) | 脾臓。七臓省のうちのひとつ。「非分極で普遍的な帝国万系に於いて、凡ゆる科学/呪術技術の改良革新を管轄する唯一の機関。その特徴上トニアを多く擁する他、有頭奴隷下層民の実験コロニーを幾つか保有する。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Foute/フォウテ*(フート’) | 脾臓。七臓省のうちのひとつ。「帝国内に存在するほぼ全ての物質的資産の管理を担当し、その運搬や分配を統率する。個人資産概念の無い帝国ではこの様な役割は非常に重要であり、各地に分散する数多くの国庫管理を管轄している。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Fugol/フゴール(フーゴル/フゴル)* | 「秘匿の宮」のことか?* | 事件記録201-JP-incident | 2014/10/23 |
Ge-Dill/ゲ-ディル*’ | 腎臓。七臓省のうちのひとつ。 「Fugolの総合的な維持管理と各部署の補佐を管轄する他、有頭階級の世話や私的な要求等に対応する。光宮の維持も担っており、その為高位の女官ヴェンロータイを多く擁する。」 | @_wobe氏Twitter(10/18、11/04) | 2015/05/21 |
Gidico/ギディコ* | 執政官、道化 | 事件記録201-JP-incident | 2014/10/23 |
Gteh/ゲテハ(ゲテフ)* | 不明。地震を起こすほどの激しい爆発を発現するらしい。兵器であろうか。* | " I am happiness, Much likely to destroy the world." | 2014/10/23 |
hairburden/ハイアブルデン(ヘアバーデン)* | 「侮蔑の形容詞」 | SCP-031-JP | 2014/10/23 |
hysiclisp/ヒシクリスプ(ハイシクリスプ)* | 不明。「汎hysiclisp的広範に渡り~」とあるため何らかの連体詞か?* | 帝国のオリエンテーション | 2014/10/23 |
Kovk-Harazin/コヴク-ハラジン* | SCP-201-JP-2(ミートスパゲッティ) | 事件記録201-JP-incident | 2014/10/23 |
Lisia/リシア | 夜の王が光芒を呼ぶときに使用。真名か個人名である可能性も* | " I am happiness, Much likely to destroy the world." | 2014/10/23 |
magimark/マギマルク(マギマーク)* | 不明。「確固たるmagimarkな事実として~」と使われている。 | 帝国のオリエンテーション | 2014/10/23 |
O.I.U./オー・イー・ウー(オー・イー・ユー)* | 何かの略称と思われるが、不明。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Ni-Do/ニド | 天蓋盤。帝国の気象制御装置であり、光芒のみが操る術(権利?)を持つ。* | " I am happiness, Much likely to destroy the world." | 2014/10/23 |
Michi/ミヒ(ミチ)* | 啓朒院直属の官僚群であり、帝国官僚序列第1位。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Mjish/ミジシ* | 州の名前。有頭官吏が駐在している。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Tniade/トニアーデ* | 骨工。技術/生産階級であるトニアの語源。 | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
Xaes-Kopper/クサエス-コッペル(ザエス-コッパー)* | 「Xaes-Kopper境界」とあることから「オルバ境界」のことか?* | SCP-031-JP | 2014/10/23 |
Zaggw/ツァッグヴ(ザッグー)* | 不明。「球状房体」を持ち何かを食らうような描写。生物か?* | @_wobe氏Twitter(10/11) 当砂箱「帝国基本用語」も参照 | 2014/10/23 |
※ドイツ語風の読みも記載したのは私の趣味だ。というか、Michi官僚を無意識にミヒと読んでいた自分に気付いたのでこれはドイツ風ありなのではないかと思い。帝国だし。
<アルファベットではないがまとめたい単語>
・ニクロフテスの躰(聖ニクロフテス)
・ジョドムァの無形万系図
・オルバ境界
・コベイ
・受罰僧侶
→いくつかを「串間の考察」内でまとめました。
<をべ君以外の人が作った単語>
・rumsus(hirose3019様のTale「回収文書██号」より)
・Kanivarus(hirose3019様のTale「回収文書██号」より)
嘗ての「帝国」が宗教的陶酔そして異常熱狂を原動力とした巨大な軍事独裁国家であったのは想像に難くありません。その目的はある種盲目的とも言える只管な勢力範囲の拡大であり、故に彼らは「ジョドムァの無形万系図」という象徴単語を多用/その存在を仄めかす言動を取ることが多いです。
その巨大な支配体制とヒエラルキーの崩壊が我々が想像する「革命」、「改革」の類とは大きく異なる意味合いを持っていたことに留意すべきであり、異常とも言える程の短い期間での暴動と破壊が背景にあると言えるでしょう。エンパイア・カーストの上位に位置していた支配階層の殆どが殺害されました。
“光芒(最高指導者/信仰対象? 詳細不明”)の「不名誉な隠匿」による“天蓋盤(詳細不明、更なる調査必要)”の停止・崩壊は該当世界線の惑星環境維持に甚大な影響を与えたと考えられています。その後の旧帝国構成民が環境の激変に適応できたとは考えられませんが、事実検証は不可能です。
「そう、貴様らは出来損ないの屑どもだ。我々の帝国に一片の貢献も叶わぬ敗北主義者ども、退廃主義者ども!恥を知れ、下郎が!」
ガラスの男は掠れた声で叫んだ。賎民たちの腕に肉を千切られながら、憎悪の視線を彼らに向けた。
奴隷どもを振り払い、身体中から溢れ出す鉄錆の様な血を背後に置き去りにしながら、彼は長いながい回廊を走った。途中幾度となく姿を変え、最後には少女の姿となって。彼の全ての拠り所へ、救いを求める為に。
だがそれは叶わなかった。回廊の先にいたのは光芒ではなく、あの悍ましき夜の王であった。
『Gidico』
歪んだ声は彼に向けられていた。骸の王、腐った臓腑の主は、彼の事を知っている。
『Gidico。愚かな男、愚かな女、愚かな道化、その生皮。懐かしき地平の奥から此の昼の茶番まで、愚かしくも逃げ出した不忠の邪悪。愚かな道化、貴様は道化』
彼は酷く怯え、答えない。
『さて出来損ないの屑は誰だ?死の淵、野蛮、冷たき冬の極寒で、打ち震えていた貴様は何だ?其れは一千年経とうとも、軟弱の本質は変えられん。そうではないか、猿山の副将よ…』
怪物は目をギラつかせた。2秒後にそれは紫色の唇に変わり、再び歪む。
「お、おれは…おれは」
『恥を知れ、淫売よ!』
夜の王の叱責と、少女の叫びが同時であった。
黒褐色の枝が飛び、萎びた烏賊の触手と成って頭を潰す。哀れな道化は尚も逃げようとその首無しの身体を動かし、元来た道を戻ろうと背後を振り向く。腐り果てた巨大な臓腑や果実や性器や脚や眼球の群れが、彼の前に立ち塞がった。彼は音の無い悲鳴をあげた。
彼の愚鈍で野蛮な下僕、悍ましき夜の群れに食い千切られる過去の同胞の姿すら最早顧みず、夜の王は回廊を進む。兵隊蟻のように果敢に突撃を繰り返して来る首無し兵卒どもを余興の様に易々と食い破りながら、彼は奥へ奥へと向かう。
Gidicoが目指した秘匿の宮へと。
壁を壊し、柱を砕き、馬鹿馬鹿しいほど巨大な扉を破った先に、其れは在った。
永久に失われたと思われた夏の夜の星図が、太陽よりも輝いて、“其処”に在った。
夜の王は怯えた。ほんの僅かなものであったが、冬に生まれ一千年、いや其れよりも前から、彼は怯えを忘れていた。彼には其れが煩わしかった。
『煩わしい』
王は自らの花崗岩の胃袋を破き、塩酸の胃液を吐き捨てた。
『煩わしいぞ!』
腫瘍の様に急速に肥大した眼球(それは実際悪性の癌細胞から創られていた)を辺り一面に展開し、「目的」を捜し求める。
意外に直ぐに見つかった。其処にはヒビ割れた玉座に座る、半死半生の少女の姿が在った。
少女は冷たい目を向けた。夜の、冬の目だ。自らの千切れた脚と血みどろの腹は、最早彼女の意識の範囲外にある。
「御機嫌よう、夜の王」
『Lisia…光芒。御在人。昼の、夏の王…お初にお目にかかる。この糞袋が貴様の庭か』
「無礼を私が赦そう。帝国は寛大だ、貴様の様な蛮族にも相応の敬意を払う」
『其れが負け犬の言葉か?笑わせてくれる、まこと、愚鈍な輩の多い国』
夜の王は背中の唇状腫瘍でゲラゲラと笑い、凍てつくような視線で少女に対峙する。
『そうとも、俺たちは蛮族、邪悪、野蛮の権化。醜きは身だけでは無い。殺し、犯し、奪い、踏み躙るが夜の性!』
「そうしてGidicoも殺したか」
王は醜い唇を閉ざす。
『……』
「そうしてGidicoも殺したか」
少女は繰り返した。沈黙が訪れた。遠くで、近くで、Gtehの爆発による激しい地震が起こっていた。沈黙を破ったのは王であった。
『…だとしたら、どうする』
「そうか」
光芒は真顔で頷いた。直ぐに血痰を吐き、暫くの間再び沈黙する。
咳き込んだ後、彼女はその生気の抜けた顔に薄く笑みを浮かべた。
「いや、そうだろうと思っていた。彼は我が帝国の骨子であった。長であった。我が意思の代弁者であった。貴様のそれとは比べ物にならん、清らかな我が口であった」
言葉は何処か空虚であり、視線は怪物に向けられていない。王は訝しんだ。
彼女は身体を揺らし、玉座に座り直す。動いた箇所にはべっとりと鮮血が染み付いていた。
「Gidico、闇を遷ろう道化、我が手綱、座標の超越者。位相を動かし虐げられるものを祝福する鐘の音、私の幸い、私そのもの。鏡の虚像よ」
『…何?』
「貴様には関係ない、蛮族の長よ。夜は我等の蚊帳の外だ」
少女は笑った。光が溢れる。夜の王は忌まわしげに己の目を焼き潰す。
「そうだ、正に蚊帳の外。此の玉座、此の宮、此のFugol、此の帝都、此の領土こそが我等の庭。貴様らが夜闇に紛れねば踏み込む事すら叶わぬ偉大な地こそが我が帝国、聖ニクロフテスの半身だ!」
『黙れ!』
「私の台詞だ下郎が!」
「貴様に私は殺せまい、野蛮なる夜の王よ。其の幾本もの黒き腕で私を八つ裂け!其の巨岩の口で私を砕け!其の焼け爛れた舌で私を嬲れ!そうして何処まで私を刻もうと、削ろうと、潰そうと、溶かそうと、貴様が思いつく限りの全ての悪徳をこの身に叩きつけようと、私は不滅だ!私の帝国は!この昼は!」
夜の王は激昂した。光の無い、永劫に続く闇の冬に君臨する屍人の王は、其の全てを以て少女を八つ裂き、砕き、嬲り、刻み、削り、溶かし、思いつく限りの悪徳を叩き込んだ。全ては一瞬の内に終わった。青色に光る玉座だけが、其処に残った。
扉の向こうで、悲鳴が聞こえた。
王が胡乱げに腐敗した眼球を揺らした先に、へたり込む給仕の姿が有った。哀れで、惨めなその姿に、彼は先程見殺しにした過去の同胞を思い浮かべた。そして今殺し果てた宿敵の不敵な笑みを思い浮かべた。彼は無造作に腕を振るった。給仕の男の首が飛び、王はそれを潰す。
3度目の沈黙が訪れた。
今度は永久に終わることのない静寂だ。夜の王は笑おうとして、止めた。重い、重過ぎる倦怠が其処には在った。闘争の後の倦怠が。此れから一生彼に付き纏うであろう、呪われた夜の静寂が。
((何とまあ、お笑い種な))
彼は今度こそ笑った。其れは宿敵への嘲笑と、自嘲であった。
自嘲すら終わったその先に在ったのは、一つの醜い汚れた腫瘍だった。
此の惑星の、此の狂った世界の癌細胞、否、“免疫”で在った筈のものだった。
夜の屹立から生まれ出た、腐った精の迸りである筈の、只一人の夜の王が其処にいた。彼は天を見上げた。朽ち果てる筈の天蓋を、その始終を見届ける為に。
昼が、終わる。仮初めの昼が、黄昏のひと時が。
……終わらない。
終わらない。
『…何?』
王は彼の持つ半数の目を天へ向けた。青き天蓋、其の盤は、変わらず轟音を立て続け、明滅を繰り返している。変わらぬ業務を遂行している。
『何!?』
王は彼の持つ全ての目を天へ向けた。天蓋盤は更に其の輝きを増し、星図の点からは青い、いや異常なまでの白光が漏れ出している。
眩しき光が天蓋を照らし、天蓋を破ろうとしている。…否。天蓋を“突き通”ろうとしている。夜の王はそう直感した。
何故?何故光は止まらない?
『何故だ!』
王は天に向かい叫ぶ。
『何故未だ動く!俺は貴様の主を殺した、完膚無きまでに!しかし貴様は動く!何故だ!何故なのだNi-do!』
彼は答えない。天蓋盤は答えない。光は臨界量を超え、一片の躊躇無く降り注ぐ。
下界の王は絶叫する。奔流の如き白夜の光が冬半球の蛮王を焼き潰す。光は光宮を蹂躙する。首の無い給仕の死体と、輝く玉座を慇懃に呑み込む。光は光宮より溢れ出す。幾つもの回廊と広間を押し消し、夜の眷属を溶かし込む。
逃げ惑う女官ども、仕立屋、業行術師、軍務官、骨工、ヤグェンド、元老族すらも呑み込んで、光の波は肥大する。光の束は増長する。光の海は併呑する。
……大広間の一つ、今まさに光に呑み込まれんとするスレの高等文官が、無表情な筈の其の顔に満面の笑みを湛えながら、口を開く。
「光芒が見える。光芒が見える。燦然と光り輝いている。事象は継続している。帝国の光翼。素晴らしい……」
【 I am happiness, Much likely to destroy the world. 】 終わり
光芒「なんかGidicoクソ弱かったよね」
夜の王『ワンパンだったわ』
Godico「……」
給仕「御二方!弱い者いじめは良くないと思います!御二方ーッ!」
[05/21 更新]
SCP-XXX-JPは、日本生類創研に所属していた遺伝子学研究者・相沢瓊幢の作品とされるデジタル絵画「The Grafic Design of Pygmalion No. 2008」と、それに関連したミーム的異常現象(NITEイベント)の総称です。
補遺: SCP-XXX-JPは要注意団体・“帝国”の一派閥「妻僚Jephitalの為の15分史公会」の壊滅時、機動部隊により回収されました。終了された複数名の構成員はオブジェクトを「聖ニクロフテスの最も遠き骸」と形容しましたが、その出自に関する有用な情報の提供はありませんでした。
幾つかの砂と幾つかの骸、其れが我々に与えられた全てであり、決して払拭できぬ我々の罪の証であった。熱く黒い砂の数は倍となり、やがては更に増え続けたが、彼等の遺骸は嘗ての輝きを喪い、次第に塵となって消えていった。
[05/21 更新]
『目を開け!歯を見せよ!帝国第弐戦攻府所属、偉大なるWedomo将軍の手足!206紅櫃分遣隊暫定取締官より入電!オルバ境界にて出現した忌まわしきZa-vadの魚群、Euruの人馬の索敵、速やかなる撃退の熱狂的達成!奉仕者の足並みは揃い、砕けし手足は47!』
「良し、良し、良き事よ」
「……将軍」
簾の向こうにて沈黙する黒衣の人影―――執政官Gidicoは、此処に来て初めて其の重い口を開いた。
戦攻府内に形成された議決空間に存在する全ての者は其の魅惑音楽的な言葉に圧倒され、かの粗暴なる“将軍”すら、龍に似た鋼頭を垂れる。
「おれは永くは待てんのだ。正しく言えば、おれの“派閥”は。翼上のものどもは世情に疎い。目下起こりつつある全ての事柄に、余りにも無関心に過ぎる」
「神聖なるMichi官僚群の執政職務に於いて、我々の様な血糊と汚泥へ気をやるのは無価値なこと」
「そう言うな。貴様等の血肉こそが帝国の聖朒。追われしTaudryは黎明期に失伝した最下階層。連中の腐れ果てた忠誠心と道徳の底に在るのは、只管臭う“がらんどう”よ。おれはその臭みを味わいたくない。……“光芒”もまた、然り」
光芒。其の言葉に動揺した数名の軍令士官は自ら命を断ち、奥の奴隷階層の殆どは熱線を浴びたように溶け出す。
「こ、こ…否、御在人の名に尽きましては…我々の汚らしい耳が耐えるには余りに、余りに酷…」
「左様で御座います。彼等は未だ受罰僧侶の閉鎖洗礼を受ける段階では無い」
奥の“戦争官僚”の一人が粘つくような笑みを浮かべ、その緑の眼をグラグラと揺らす。
「御在人は其れを許さないでしょうな」
「許さずとも、あの御方は赦すであろう。全ての愚鈍な知性は我々の出発点、始まりの砂であることよ…」
「其れは些か不忠なる御言葉では御座いませぬか?御在人の知は何人にも推し量れませぬ」
「左様」
「然るに、今のものは…」
「越権、越権、そうであろう。すまんなOd。許せ」
「我に其の様な権限は」
己の発言を戒める様に瞑目したGidicoに替わり、其の背後にて沈黙していた議政爵の一人が口を開いた。
「殲滅せよ。我々が遺す命は単純明快なれど、其の完全なる達成には多大なる時と手足の犠牲が要るであろう。欠損に畏れを抱くな。補いは我々によって為される。憂いは貴君等の仕事では無いのだ」
「…承知しております。強く、噛み締めて」
「良き事だ」
いつの間にか再び目を開けていたGidicoが、うっすらと笑みを浮かべる。
「末端の腐敗は容易に組織全体の崩壊を招く故、一層の警戒を怠らぬように」
この言葉は会議の終わりを意味する定型文だ。将軍とその部下は恭しく首を垂れ、言葉を待つ。
「帝国の陽射に翳り無し。ニクロフテスの糧となれ。」
Gidico「み、見よ、我輩のピチピチお肌に翳り無し(セーラー服のスカートを捲る)」
将軍「か、閣下!そのような!そのようなーっ!(死亡)」
[05/21 更新]
【Yashed / Orca】【恍惚の光翼を仰ぎ見よ】【EBF-02-92S】【8461:HST】【……】【第十五封印階層】【受罰僧侶/Lotemina8名の祝福に依り開封可】【……】【承認】【選択】【Hasuy警戒級啓典】【侵建████:“アウェズボウテ”】【Gaba書簡より】
「上手くいかない、上手くいかない、何もかもが腹立たしい遅延の連続だ。Xu州は最早我々のものではない。民は死んだ。末梢府は今も炎上中だ。Ute-Utaは私の知古だった。死んだ。もういない。感傷を抱く時間も、遺されてはいない。
此処も危険だ。第拾壱戦攻府Ernava、一部の無頭将校に率いられた部隊は撤退を開始している。撤退だ。
信じられるか?あの能無し共、あのヴェンロータイが自らの意思で勝手に行動している。意思を持たない木偶人形共が。有り得ない事態だ。有り得ない事態だが、私は原因を知っている。
Hipaの神官は境界をぐるりと包囲すべきだと進言したが、今の残存兵量では無謀に等しい。不可能だ。近接州からの増援も見込めない。連中は恐れている様だ。感染を。
これは小さな綻びに過ぎないのかもしれない。我々の全滅は帝国統枢府が、Michiが、あの忌々しい道化が既に決定しており、全ては万系図に刻み込まれたほんの一部の失敗なのかもしれない。
しかし私は憂慮する。警戒する。警告する。この小さな綻びが、いずれ帝国に深刻な何か…恐るべき災厄を…。
(2014/10/26)
[05/21 更新]
「“すじこは要検討”…成る程」
薄壁に耳を押し当てていたGidicoは小さな呟きを洩らすと、傍の男に目配せした。男は無言で頷き、手元の裏紙にボールペンで流麗な文字を書き連ねていく。
此処は██市██区の一角に存在する安アパート「さくらキューポート」、帝国残党の一拠点である。
「いなり…まりも…聞き取れんな。この属州の者どもは理解不明な言語を多用する」
「辛抱です代議殿。先ずは情報を得るのです」
「おれを代議と呼ぶな」
「申し訳ございません」
「…謝らずとも良いが」
「申し訳ございました」
「その言い方は止めろ」
「申し訳ございません」
「…だから謝らずとも良いが」
「まりも採取…ヤキュウ」
少女の呟きに、埃っぽく狭い室内に緊張が走る。
「ヤキュウとは以前、周辺河川敷にてユェロータイの一群が行ってきた未知の体動儀式の名称では」
「然り」
「ではまりもとは」
「然り。あの球状物体を指す」
二人は頷いた。
(2014/11/04)
※さくらキューポート(SCP)なので。-wobetube氏
[05/21 更新]
「主命に依るグーテルム十五寮騎士団が長にしてNomelfid州名主、紅土星爵Hijubesh。我が心臓の拠所たる御在人の招言を承りて、今宵銀煇の帝都へと参上した次第」
「これはこれはHijubesh殿。我々帝国統枢府は貴君を…」
「黙れ安物道化」
「おれに対し無礼を。ふむ、哀しい事だ」
[05/21 更新]
『Vtela月15日…快晴。タドネの町に到着。僕達の事を既に知っていた様子。Lisiaは町の広場に腰を据え、イコの時刻まで話し続けていた。付近で食料を調達。ミハで稼いだ金が役立った。Kshulaが石を投げられる。Cuveが殺した。海の噂は無い。巨きな人は現れなかった』
[05/21 更新]
Gidicoは天蓋を除く光芒の神的存在全てをお膳立てていた訳であるからして。ファウストに於けるメフィストフェレス的な、それほど力が強いわけではないが狡猾で厄介な道化っぽいな。 -wobetube氏
「やあ」
無残に千切れたギディコの死体の影が、瞎の少女に向かって陽気に挨拶した。
「困り事がある様子だな」
リシアは答えず、ぎゅっと唇を噛み締めながら空を見上げている。もう二度と見る事の出来ないはずの空を。
「かわいいお目々は潰れているのに、何をしてるんだ?」影は笑う。「贅沢な奴だ」
「ニドは……」
少女は掠れた声で呟く。
「ニドはわたしに嘘ついてたんだ。嘘つき。私の頭が悪いから、ずっとずーっと騙し続けてたんだ。ひどいよ」
目を覆う薄黄色の包帯に、血の涙が滲む。
「ニドはニドじゃなかったんだ、あの日からずっと、わたし、」
「そりゃ災難だな」
影は歪んでゲラゲラと笑った。
「世界が終わるな。間抜けな昼の独壇場が。誰のせいかって?お前らのせいだよ。あの馬鹿でかい空のアレ、お前らが作ったんだろう?趣味が悪いよ、最悪だよ」
影はバラバラに分散し、蝶の群れの形を取った。
「どうしてくれるんだ?何もかもがお終いだ、夏と冬の披露宴だ。巨人が怒って地を砕くぜ」
なるほど、大地が揺れている。この新たな世界の中心で、古い何もかもが怒っているのだ。
「わたしじゃないよ」
リシアは言った。
「わたしじゃない。カシュラでもないし、クーベでもないよ。ギディコも死んじゃったんだ。海を見たかったの。ニドと一緒に。ニドもいないよ。行っちゃったんだ」
嗚咽。
影は一本の棒になって少女を見つめた。そして空に浮かぶ赤子の天蓋を。
「おい、まさか」
リシアは答えない。
「……やったのか!あのガキが!心臓を引き出したか!ハッハハハハハハ!メチャクチャだ!破天荒にも程がある!」
影の棒は狂ったように笑いつつ爆発し、巨大な蛇の姿を取ってとぐろを巻く。
地平線の真っ赤な泡立ちが消えるまで、大蛇は少女の周りで笑い続けていた。チロリと突き出した舌が肥大したかと思えば一瞬にして腐り果て、泥水に似た溶解物は凝集し、再び背の高い痩せた男の影へと戻る。
「さて、これから如何様に致しますかな、狂った造物主どの?おれは非常に期待しているんだ」
「……これから」
リシアは呆然と振り返って問うた。
外套にこびり付いた血は急速に乾き始めており、劣化した断片は上昇気流によって空へとのぼっていく。
「そう、これからだ。分かっているんだろう?もうこの世界は、この地面は、この半球はお前のものだ。お前とあのガキの、お笑い種な二人占めだよ」
「お前は最早何だって出来る、あの間抜けな四人の記憶と永久におさらばして、お前だけの世界をお前自身の手で破り捨てる事もな。さあ、砂漠をナイフで刻もうか。山脈を削ろうか。それとも全ての街を潰すか?人間どもを溶かそうか?或いは其処で馬鹿正直に突っ立って、無様に愚かに泣き続けるか?」
静寂が訪れた。
「わたしは……」
少女は逡巡し、躊躇した後、奥歯を噛み締めながら小さな呟きを洩らす。
「わたしは、矢澤にこになりたい」
「そう、おれが望んだのは正に……ん?」
次のシーンの為に実体化し、リシアの正面で膝をついていた影の男は、一瞬真顔で首をかしげた。
「矢澤にこ……ん?」
リシアは震える身体をいなし、慄然たる口調で再び唇を動かす。
「わたしは、矢澤にこになりたい。不屈の可愛さ、にっこにっこにー。ラブライブ最強のアイドルに」
「……待て」
影の男は少女の両肩に手を乗せると、静かに首を振った。
「それはおかしい」
「どうして?ぼっちキャラだから?」
「違う」
「ん?さっき何でも出来るって言ったよね?」
「いやだからそれはほら…アー、ちょっとカット!」
Gidicoのハンドサインにより照明が落とされた。
「何故カットなの……なのだ?」
「脚本の読み込みに問題があったからですな」
言い合う2人の元に数名の斬首アシスタントディレクターが走ってくる。速やかに顔の汚れを落とし汗を拭き適切な飲料を提供する光芒の忠実な三人の女官たちは、演技に対する賞賛と忠告を次々に提示していく。光芒は頬を膨らませながら眼前の悪魔の判断に異議を唱えた。
「そもそも私はこの企画自体が気に入らんのだ。Dynofの高官どもは何を考えて……」
「スレの判断です」
「Gidico、猊下に何たる無礼か」「今すぐ撮影を再開したまえ」
監督席に腰を下ろしていた四星爵が腕を組み、Gidicoに対して理不尽なブーイングを始めた。
「我々は客だぞ、人頭税を幾ら払っていると思っているのだ」
「すみませんなあ皆様方」
Gidicoはイライラしながら適当に手を振る。
「人頭税なんて制度あったか?」
場の雰囲気に呑まれ小声で話し始めた撮影係のヴェンロータイを殺害しつつ、Gidicoは光芒に向き直る。
「帝国黎明前後に於ける我々の偉業と功績を永久に讃える為の大切な記録映像の中に、矢澤にこなどという賎民の名を刻む事は……」
「にこにーを侮辱したな。死刑だ」
「Gidicoが処刑とな」
「やった!謁見してて良かった」
光芒の言葉をあからさまに喜びつつ手を取って踊り始めた星爵たちを尻目に、悪魔はコソコソと少女に耳打ちする。
「折角割といい感じで進行していたのが、これでは台無しではないですか。『啓體の民を従え……』とか、色々フレーズ考えてたのに」
「構わんとも」
光芒はドヤ顔でポカリスエットを飲みながら答える。
「所詮この世は我が童夢の一片よ。幾らTwitterで人気を得ようが、wikibotでupvoteされねば意味も無し」
「胸に突き刺さる御言葉ですな」
「当然だ」
「しかしこれではオチがつきません。四星爵に責任を取らせますか」
「ふむ…彼等に責を問うのも主人の名折れだ」
「誠にその通りでございます」
「割とひどいな!」
翠土星爵の言葉を無視し、光芒は仁王立ちのまま瞑目した。
「それでは私がオチをつけよう」
「左様でございますか」
「ここは一つ、“downvoteが怖い”」
「嗚呼、オチが燦然と輝いておりまするぞ……」
☆おしまい☆
~制作・著作/NHK~
俺の五時間を返してくれよ。 -wobetube氏
こっちのセリフだよ。 -串間
(2014/11/09)
[05/21 更新]
『Rinthioreute。Lphom-pta、Rinthioreute』
哭いて居られる。猊主の袖で哭いて居られる。零下の地獄を焼き焦がすネキウムの恍惚とした唄声が、白昼の聖堂中に満を持して響き渡る。
“何故、そうとも何故われわれは大地に明け透けなる空洞を見出し、夜の帳を切に望むのか”。
此の世に潜む何もかもが黒ずんだ焼灰に変わった“大灼厄”と穴倉の時代、彼等の遠い先祖が讀んだ唄。酷苦を嘆いたそれも、貴重な過去を今に繋ぎ止めるmemeと化している。
下らん因習だ。だが意味は有る。愚鈍な下位ヴェンロータイ、卑賤なるトニア、名を出す事すら疎まれるヤグェンド、その他名も無き有象無象どもを、有るべき場所に留める楔。
虜囚の鎖が重ければ重いほど役に立つ様に、彼等は記憶そのものを枷とする。それらは過去を食い潰す者どもの、逃れられぬ宿命だ。
邪悪な聖句が作り出した空気の震えが、存在しない筈の鼓膜、その先の魂をチリチリと苛み、執拗に掻き回す。沈黙を保ちながら“弊者回廊”を進む緋鎧の女は、憤然たる思いを其の気概で以って圧し殺し続けていた。
その数歩後を付き従うように歩んでいく十数名の重武装ヴェンロータイは、どこか不安げだ。
「星爵が」
「あのHijubeshが動いたか」
「恐ろしい事だ」
「陽が傾くぞ」
「コベイを匿うか」
「Nure」
「愚かな……」
天上から朧げに、しかし厳かに聞こえてくるのはHipaの神官どもの囁き。曖昧で陰険な言の葉を忌々しげに振り払いながら、一団は蛋白石の柱に囲まれた扉の前へと辿り着いた。
扉の前にゆっくりと進み出た有頭官僚の一人は、漆黒の流体が滑らかに波立つ頭を揺らしながら、謎めいた音楽の様な呟きを洩らす。
「閣下、僭越ながら申し上げます。此処より先は帝国の要の臓腑たる啓體院、例え貴殿と雖も御通しする訳には、」
「どけ」
鎧の女は云った。
「貴様に指図される筋合いは無い」
「いけませんな」
有頭官僚…啓體院の書記官長は声色を変えず囁く。
「叛逆ですぞ」
「水辺でのたうつ怠惰の蛭どもに如何な汚名を着せられようが、此の地平に微塵の風も吹き荒ばぬ。下らん曲芸師の腰巾着が私の眼前に立つな、斬って捨てるぞ」
両脇の一際巨大な二柱が目を開き、濁った視線を彼等に向けた。
『Nure』
地の底から轟くような重低音で、“柱”は女に問うた。
『Nure。血塗れ斬首騎士の頭目、Juterma18期VRT-UO18271A01、四姉妹の気高き長女、夜と生戦を競う者。お前の肉体、お前の自由精神が此処に居る事は最早赦されない。立ち去れ。帝国は貴様を赦さない』
((聖Yuidか。受罰僧侶ども、“遺物”まで引っ張り出して来るとはな))
女は内心で舌打ちし、兜の奥で燃える紅い焔で両の柱を睨み付けた。
「御心配には及ばない。我々は御在人の主命を承り此処に立つ。ナヴァ王令に其の旨は明記されている。何ら問題は存在しない。之は正式な謁見である。通せ」
【一時中断】
(2014/12/15)
[05/21 更新]
「高等哺乳類研究部門第五ユニットリーダーの、嵯峨だ」
白タイルの床に革靴の踵を滑らせながら、男は慎重に挨拶した。胸ポケットの少し上に留めてある認証プレートには、彼の名前の他に『日本生類創研』の文字と糸車のシンボルが控え目にプリントされている。
「今回は第二百七回目の実験となる。4ヶ月に君から採取された細胞片の培養が漸く成功したからだ。これは皆森君から説明があったと思う」
嵯峨は実験房の隅に寄せられた死体袋を一瞥して言う。
「我々と君…アー、“君の集団”との長期に渡る相互助力の進展を祝する形だ。計画は次の段階に移行する」
「それにしても、アレだな…君等とは長い付き合いになるが」
男の口調は(ぶっきらぼうだが)親しげなものに変わり、手に持つペンを戯けた仕草で回す。
「メンタルとフィジカル、その両面に於いて全く不可解で奇妙な生き物だと、思う。実に不気味で、魅惑的な…いや、これだと口説き文句になっちまうな」
『メンタル。メンタルとは』
嵯峨の言葉が気になったのか、“それ”は問うた。
『其れは最重要臓器/中枢機関の状態を示す言葉であるか』
「ノー。心と脳の健気な活動は、簡単に見える場所には無いんだ」
『認識/理解/形容し難い。我々の言語に其の概念を表記する言葉は存在しない』
「そうか。そうだな」
“それ”は、“彼女”と形容すべき“それ”は、鎖に繋がれて其処に居た。
コンクリート製の陳腐な椅子に座し、拘束用ベルトと肉錨(ミート・アンカー)で執行寸前の死刑囚の様に自由を奪われている首無しの女を、人として扱って良いのならば。
それがどうした、と嵯峨は思う。人間だろうが知ったことか。
『貴君等は我々のJumheitam/至上業務/聖務に対して余りにも無関心だ』
“それ”は更に言葉を続けた。
『其れも同様に理解の範囲外に存在する』
「君達のイデオロギー?気にはなるが興味深くはない。我々は学研組織の皮を被った営利企業だ、銭ゲバにはファシズムのメタ事象の説教はできんよ」
『理解不能だ』
「そうだな」
そうして彼等は停滞の平行線上にいる。その結果として、二百八回目の人体実験が行われようとしている。
これは果たして死ぬ事があるのだろうかと嵯峨は思う。随分と滅茶苦茶な施術をしてきたが、蜚蠊か何かの様にしぶといのだ。死ぬ事が無いのなら、彼等に終わりは訪れない。
そして、如何なる形の終わりをも望まないのが、彼等其々が属する胡乱な組織なのだ。
「始めようか」
『了解した』
「主への祈りは」
『諄い。我が主はただ偏に光芒のみぞ』
「そうか。そうだな」
嵯峨は笑った。
帝国第八戦攻府Coldeaの名も無きヴェンロータイの将校は、無頭故に笑う事が出来なかった。
(2015/02/25)
[05/21 更新]
夏半球は灼熱の砂漠。人々は地下から水を汲み出して、必死に命を延ばしている。
冬半球は極寒の雪原。陽は射さず、人は奇妙に捻じ曲がり、来るはずもない春を待つ。
《中枢回路(トランジスタ)》市
ザテリア大陸南東岸の小半島と、リノ川で隔てられたエンリ島からなる巨大都市国家。北部は【帝国】に面しており、「感染」拡大を防ぐ為、ディーント区を越えた場所にある篠沢保護区の北端に巨大防護壁が築かれ、その先200kmにかけて絶対防疫線が張られている。考えてみれば帝国初案はユービック・トランジスタなのか
破滅的大厄災“斜陽”から百年―――。科学/魔術の学術的統合が果たされた異形の街《中枢回路》市は空前絶後の繁栄を遂げていた。強大な権力を持つが故に腐敗し堕落した行政府と人材派遣会社・HS(Human Spec)社との確執と対立が深まる中、事件は起こる…… #という感じのザマでした
帝国残党組織「意思有るVoctによる皇記暫定編纂会議」
(串間注:そういう何かがあるらしい)
ゆるゆり概念に連なる幾つかの神聖系譜は帝国統枢府“肝臓”省Cremi儀霊部の調査下にあります。
(串間注:光芒の容姿がアカリンである可能性が微レ存……?)
201-JP「光芒、今日はハンバーグです」
光芒「やだやだやだ!いつものがいい!」
201-JP「我儘言わないでください…お残ししたら後で怒られるのは私なんですよ」
Gidico「(何故下層民が普通に光芒の名を口にできるのだ…解せん…)」
(串間注:可愛すぎか)
七臓省(庁でもいい)と独立Michi官僚群により構成される帝国統枢府の下に、有頭官吏が治める各属州の末梢府、対カペラトの為の戦攻府が存在するわけなのか?
(串間注:「か?」じゃねーぜオイ君)
「知っているか?我々の大地は彼等の遺骸。誰もが疎む白亜の巨人、其の一人。何時の日か戻る真の光翼を、その輝かしい鱗片を待ち望む鋼の使徒。嘗て狂わし位熱を持ち、今は冷たく謙虚な者たちだ」
(串間注:白亜の巨人=ニクロフテスさん??)
帝国黎明期、或いは死せる世界の橋渡しとして存在した目くらの少女、医者の息子、「骨工」の娘、道化の男、武官の女
「瞎の白痴と医者の息子と骨工の娘と道化の男と軍婦の女」、各々が異なる役割と意思を持つ。
「淀みを受け入れ濁りを呑み干し、まことの精微を手にした光芒、始祖であり、鍵であり、栄え在る機知の齎し人であった光芒は、この骸には宿っていない。宿らない。宿るはずが無い。我々は其れを直ぐに覚り、絶望した。失われた灯火は戻らない。燦然と光り輝く光芒は、既に我々のものではないのだから」
帝国にも文官と武官の対立あんのかよ……クソだな……
光芒が人間であるという確証はどこにもないんだ。
だからその…色々と辻褄が合わなくても……嬉しいんだ俺は………………。
(串間注:だそうです、どんどん捏造しましょう。それにしてもJKは可愛い。)
光芒「せーので一緒にがんばるぞい!」
給仕「頑張ります(かわいい)」
Gidico「寧ろがんばらない(かわいい)」
紅土僭主爵、黄土僭主爵、蒼土僭主爵、翠土僭主爵。
Idna書簡だと誰かに送った手紙になってしまうか。
Idna書、“カウェータ”詩集、聖ニドの四十五書簡、巨人万録あたりが(串間注:良い、ということかと)。
啓朒院主席書記官は名目上は独立した官職であるものの、Gidicoの腹心の部下でもあるのだ。
なんだかんだでインク壺頭が一番かっこいいと思いました。
「閣下、そのようなお召し物をお着になりましては光芒も悲嘆にお暮れ遊ばされなさりますぞ」「黙れ。貴様にこの世界におけるUNIQLO・しまむらの圧倒的覇権は理解出来ん」「後者は少し過大評価し過ぎかと思われますが」「黙れ」
(串間注:私やわなざわが「Gidico付きの書記官とかいるのかもしれないよね!」とか言い出したので作ってくれたものと思われる。のちにSedneveと名前がつけられている。やったぜ。)
もしおれかしょちかくしま辺りがやるにあたってなんか資料ある?(中略)どう《中枢回路》なのか説明してもらえるとイメージがしやすい。 -わなざわ氏
世界を灰燼に帰した破滅の後、100年をかけて復興した《中枢回路》市。妄執的かつ盲目的な科学信仰は留まる所を知らず、人々は自らの身体すらテクノロジーの贄と変えていく。その渦中で増加する悍ましき魔法使いや“帝国”転移物の群れ。それら全てを集約するHS社
世界を灰燼に帰した破滅の後、100年をかけて復興した人類文明。妄執的かつ盲目的な科学信仰は留まる所を知らず、人々は自らの身体すらテクノロジーの贄と変えていく。その渦中で増加する悍ましき魔法使いや異界よりの転移物の群れ。それら全てを集約する"財団" -わなざわ氏
Wedomo将軍、武官であることを鑑みると高位ヴェンロータイ可能性が高いか?
(串間注:Wedemoって言うのか将軍…武官であるとすると女性かな。)
まずトップが女の子という時点で帝国の閣僚機構は年齢性別がカオスだということがね。
Michi官僚群は帝国内でも選りすぐりの精鋭思考階級の人が集まってるから演説内容も結構ヤバいぞ。
この世界に亡命してきた数名は本来の姿とは大分かけ離れてしまってると思うから、下手したら201-JPくんも……。
……そこらへんはシェアワールドだしみんなも野放図に設定拡張してよお!?!?
(串間注:そうは言っても、やはりをべワールドありきの帝国だし、大切にしながら作っていきたいのですよ。)
まあ、男は思考階級、女は戦闘階級みたいな大まかな区分はあるが。
とりあえず殆どの肉体労働階級は成人と同時に斬首されるシステムはあるから。
まあGidico様は普通にボコボコにされて死んでると思うから本記事には出せないんじゃないかなと。
(串間注:こんなこと言うからわなざわと必死にGidico様復活妄想書いちゃったじゃないですか!復活させよう愛すべき道化!)
光芒の使いじゃあらへんで!絶対に笑ってはいけない帝国統枢府24時
デデーン「Gidico、紅土星爵、翠土星爵、アウトー」
(串間注:笑うわこんなん)
俺がアカリン光芒存在にとってのGidico様やぞ!?!?!?!?(錯乱)
(串間注:こんなのまでまとめてくれるなと言われそうだ)
《中枢回路》市世界と【帝国】は繋がってないからね 単に大陸の左端にターミナルがあるだけだからね。
(串間注:まじかよ。誤解しておったスマヌ)
「将軍」護衛騎士が受話器を手渡しながら言った。「ザーム大司教猊下より御報告が」「後にしろ」「急を要する案件かと思われます」将軍は竜人特有の唸り声を上げながら応える。「何用かね」『おお、ボルテスよ。由々しき事態じゃ……テレビの14chを見てみると良い』
(串間注:名前がWedemoじゃないので別人の可能性もあるが、「竜頭」なのが同じなので同族種か?名称変えたのだろうか……。)
陽の当らぬ冬寂の国、構築者の手足を貪り忌憚なき腐敗を齎す夜の王(Dhughe)、骨を打ち捨て夏の帝国に逃げたる従者(Gidico)、凍てつき腐れた野を這い蠢く不具のものども(Capellato)。
光芒「枕元に黒くて変なぬいぐるみが置いてある」
ギ「ようやく気づいたか、おれ1/30サイズ塩ビ人形の存在に。お前の箱庭を仕立てた偉大な存在を褒め称え撫でさすれ」
光芒「(チョップで粉砕)メディウス〜晩ごはんの時間じゃ〜」
ギ「マッッッッッッッ(男が金玉を蹴られた時に出す声)」1/5
「かれはすべての腫物(しゅぶつ)のあるじ、腐敗し脹らんだ帳の裏側を統べる夜の王です。かれは腐敗した骨と渇きの泥油を操り、昼の帝国を塗り潰すことを望んでいるのです」
“光芒(Eth / Lisia)” / “天蓋(Onym / Nido)” / “道化の執政(Gidico)” / “神官(Hipa)” / “有頭官僚(Sule)” / “無顎女官(Vuenrotai)”
“晦冥王(Dhughe)” / “夜のもの(Capellato)” 12/27
帝サーの姫(燦然と光り輝いたりする)
ハイエナも時には本気の恋をするのだ。(“魔法使いの男”、2007年)11/23
scp-227-jpの収容房に“Z.O.C”の胸を掻き毟るような旋律が聞こえた時、【帝国】は如何に歪曲するか?11/21
(注釈:現在該当記事は削除され、別の方の記事になっています。)
scp-201-jpは懺悔です。 肉を求める奴隷の血は、あるじの最期に肉を与えようと沸き立ちましたが、その全ては完全に失敗しました。亡霊は贖罪を求め、過去の記憶と涙の海に地縛しています。出し損なった料理で他者を慰めるその姿からは、いつしか頭が零れ落ちました。まだ終わっていない。9/21
scp-365-jpは啓発者(Developer)です。果ての完全世界より堕天したこの愚かな全能は、ガラクタと濁水塗れの平原に歪んだ希望を見出しました。想像を絶するほどの歳月をかけた試行と錯誤の繰り返しは、見るも無残な失敗作(Mistake)を生み続けています。帝国の遺産です。
(注釈:現在該当記事は削除され、別の方の記事になっています。)
scp-031-jpは此処ではない何処かから逃げて来た不明瞭な存在で、自身とその母体の再定義を望んでいます。かれの役割は詠唱すること、思考すること、謀略することです。永い年月にわたる雌伏は、一人の財団研究者の破滅と甚大な収容違反を招きました。かれは死に、そしてかれは継続します。
軍吏の女は道化を追い道化の男は骨工を追い骨工の娘は医者を追い医者の息子は瞎(めくら)を追い瞎の白痴は海を追った眼窩の空洞に浮かぶは偏に涙では無し時砂を踏み締め死せる大地の砂漠を歩み永久の旅業に身を費やし終に其の乾涸びた胃を見し白痴は只管に海を身を糧とし再び海且つ御冷の夜を 9/12
だから魔法使いの弟子だって。約束を破って逃げ出したから象の死体にされたんだよ。7/29
「男根如きにおれが敗れる筈が無かろうて。のう、メディウスよ」→「セックスがこんなに気持ちいいとは知らなかった(まあ知ってたから禁止したんだけどな…)」6/2
2016/05/12改訂。
ニクロフテスの躰(聖ニクロフテス)の正体
聖ニクロフテス=「帝国」のある星は、自転が停止した未來の地球です。
帝国の黎明期では、他の太陽系惑星も隕石衝突や軌道変異などの異変をきたしていました。
「巨きな人」とはこの星々を指し、これら天変地異はのちに帝国で“大灼厄”と呼ばれます。
このときのちの光芒・Lisiaは、無力な夢見る少女でしかありませんでした。
天蓋盤/Ni-do、および現在の聖ニクロフテス
帝国において光芒Lisiaのみ操ることの出来るとされる、気候制御装置「天蓋盤(Ni-do)」は、元々光芒Lisiaの婚約者である青年Nidoでした。
彼は地球滅亡に際して、Lisiaの無事と引き換えに、太陽(或いは地球そのもの)と魂の契約を交わし、星上のあらゆる生命を維持させる代役を買って出たのです。ゆえに天蓋盤は、愛する人・光芒の命令のみに聞き従います。
ただし、彼と星との「契約」は、星の構造自体を創り変えてしまい、彼は文字通りニクロフテスの「心臓」となりました。ぽっかりと空洞型になった球体の星を想像してみてください。その空洞部分の真ん中に燦々と輝く「天蓋盤」が浮かび、太陽光の代わりを果たしていると考えられます(今のところ天蓋そのものの形状がはっきりと描写されたことはなく不明です)。
不思議な形をしたこの新生地球は、内側は温かいとしても外は極寒です。冷たい外殻に取り残された生命たちは、内側の大地を羨み、天蓋と光芒を憎みながら、より環境に適応した異形の姿へと進化していきました。
これがすなわち、「夜の王」が総べ、Capellatoの跋扈する外側の大地「夜の国」なのです。そしてもうひとつ。Lisiaを愛し、自ら進んで犠牲となった青年、Nidoは偽者です。
彼はLisiaの本当の婚約者ではありませんでした(本名は明かされていませんが、医者の息子だったようです)。Lisia自身は怪我で盲目となっていたため、本当のNidoが死んだ替わりに別の青年が恋人に成りすましていたことに、途中まで気づかなかったようです。この入れ替わりと彼女の失望が、のちの「帝国」の階級制度へと影響していくことになります。
帝国の行政~帝国統枢府以下について~
いわゆる行政機関にあたる【帝国統枢府】、その最高権力は【啓朒院】とされています(枢密院のオマージュでしょうか)。ここには【Michi官僚】たちが務めています。
その下に、省庁の役割を持つ【七臓省/庁】があります。
また各属州には、【有頭官吏】が治める【末梢府】があります。
そして、それら男性知的労働者階級による行政形態とは別に、対カペラト(夜の国の侵略?)の為の【戦政府】があります(恐らく女性軍人がここに配属されています)。
夜の王
陽の当らぬ冬寂の国、構築者の手足を貪り忌憚なき腐敗を齎す夜の王(Dhughe)と描写される彼は、帝国と相対を成す「冬の国」「夜の国」と呼ばれる地域の実質的支配者です。
恐らくは癌細胞だらけの、醜い化物の形状をしていると推測されます。
「此の惑星の、此の狂った世界の癌細胞、否、“免疫”で在った筈のもの」とも記されており、帝国の侵略が「感染」とも表現されていることから、夜の王も「天蓋盤」の被害者であり、元人間(あるいは類似の知的生物)だったのかも……という見方もできます。彼は一度も会ったことのない光芒と天蓋を、ひどく憎んでいたようです。
また、彼の癌細胞は「聖ニクロフテスの患う癌」と捉えることもできるかもしれません。ニクロフテスの癌たる夜の国、化物どもの無秩序な世界を総べる孤独な王の姿が見えて来るようですね。ニクロフテスの性器にあたる部分は冬半球にあるらしいので、そこから生まれ落ちたCapellatoたちの中でも一番大きな腫瘍が夜の王、というイメージも描けるかもしれません。彼はなぜ「帝国」を恨みながらも長らく手出しできずにいたのでしょう?ひとつは、星を蝕むほど強大な力を持つものの、自らの身体が常に癌に侵される苦しみから、配下の者を抑え帝国の「汚染」力と拮抗を保つことで精一杯だったという説です。帝国内部に協力者がいなければ、帝国の転覆など考えられないような……そう、例えば裏切り者の受罰僧侶や神官たちのような存在が、必要だったのかもしれませんね。
その他(雑記)
・異形頭のSCPだから斬首階級が皆そうなんだと思いがちなんだけど、思うにあの世界が正常だったころは、ただの首なしどもの国だったんではないのか?とも思う、どこにも描写されてないので推測だが。でもユービックの方の主人公は異形頭だから、うーん。201-JPの頭部は帝国世界崩壊後のものみたいだけど…。
・1人の非力な少女に力を持たせ行く先を差し示して帝国興隆の礎を作ったとはいえ、Gidicoはあくまで「道化」なのだと思うとやはり力の根源たるはNi-doかしら。道化はただ少女にNi-doを媒介とした「力の使いかた」を教えただけなのだろう。
・色々読み返してたらなんとなく分かってきたぞ全体図。つまり帝国黎明期以前に存在した少年少女たちの役割がそっくりそのまま帝国の階級制度や役職の名前に落とし込まれている…のか?
リシア、ニド、カシュラ、ギディコ、クーベ。瞎の白痴、医者の息子、骨工の娘、道化の男、軍婦の女…けどニド→狩人だそうだから、これは違うんだ。医者の息子の名前は伏せ字になってるな。
・███はリシアのことが好きだった。彼女の許嫁のニドが「巨きな人」に潰され死んだ後も、盲目の彼女を騙してニドに成り代わっていた。その後何らかの事件が起こってカシュラやクーベ、ギディコらが死んでも、███は最後まで「ニド」として生き、「心臓を引き出し」て天蓋になった。
そして「道化の男」ギディコの影から、現在の「執政官」となるGidicoが生まれた…たぶん。前の「ギディコ」は死んで、今のGidicoはその名を受け継いでるだけだろうから別人なんだよな。
・で、私の推測が正しければ、リシア→光芒、ニド→天蓋、ギディコ→執政官、クーベ→ヴェンロータイにそれぞれ対応というか、関連しているはずなんだが、カシュラだけがどこに当てはまるか分からんのだ。骨工の娘だからトニアにあたるのかもしれんが。
・クーベ→ヴェンロータイにしたのは、「巨人に怯える女クーベ」とヴェンロータイの紹介文の内容が合致していたから。彼女以外のメンバーは巨人を恐れてはいなかったのだろうけど、彼女は違ったんだろうな。怖くて、震えて、そのうち考えることをやめて、要らない頭は地に落ちた。
・「宮廷楽団の奏する<清らかなる光翼の為の晩課>が光宮の外から聴こ始めていた。ad-capellaumから構成されるレスポンソリウムの序曲と終曲の他、4つのmotetosが収められた曲集で、これを夕刻間際に謳うことはHipa神官たちの聖務日課となっている。啓朒院の若き楽団長gelgrgoが作曲したが、通奏低音を指定しながらも自ら型破りな即興伴奏を取り入れた事で保守的なMich官僚からは批難の的となっていた。
「だが私は好きだ」と彼女は笑う。彼女がそう言うからこそ楽団長は異例の出世を遂げているといっても良い。ここでは彼女が全てだった。この国では。『帝国』では。」
◆◇至博士の提言◇◆
(主にわなざわ氏のツイッター発言をまとめたものです)
「天蓋盤は自転の止まった惑星の昼半球(『帝国』がある地域、またはほぼ『帝国』そのもの)のための気象統制システムで、光芒だけがそれを制御できる。Ni-Do(ニド)という男が作ったか、或いはNi-Doそのもの。」
「まぁそりゃあ自転が止まってたら恒星に向かう面はめちゃくちゃ熱くなるよねと思う その光と熱を制御しているのが天蓋盤であり光芒であった と……なると、夜の王は相当バカか、そもそも恒星があることを知らなかったのかしらん」
「夜の王は全てを夜にすることで聖ニクロフテスの全てを手に入れようとしていたんだと思うのね」
「帝国ができた頃にはそもそも恒星はなかったのかもしれないぜ。天蓋盤がNi-Doなのではなく恒星がNi-Doなのやも」
「そういえば魂のレベル(ぼんやりした理解)が高いと他言語翻訳が可能になるらしいね、帝国 なんかのレベルが低いと日本語まともに喋れないんだってさ」
「で、帝国の武器が洗脳だというのは凄くわかる 徳の高い者は他言語で会話することが出来、また人の心を洗脳じみた能力で惹き付けることができる 帝国官僚の特異性なんかはそれが極まったものだと思うんだけど」
「ウェイター氏は光芒に精神的にも近い位置にあったがためにその能力を得ていたんだったと思うんだが(なんか言ってた)、そうなると精神強度が明らかにバカ高いはずの差前や結城さんがオブジェクトの説得なんぞで泣かされるというのも頷けることなんだな」
◆◇A.育良の提言◇◆
(主に育良氏の発言を以下略。)
「帝国ってしっかり帝国主義っぽいし侵略とかするんだろうけど軍事くささが何故か無い
宗教とか主義とかってミームみたいなものだし、多分帝国の武器ってそれ何だろうなあと今妄想した」
「夜の王は帝国に追いやられた旧国家群の連合のいちばん偉い人なんだよきっと」
「自転がある日突然ピタッと止まったというより、永い永い年月の果てにとうとう止まってしまった古い星なのだろうなぁ。だとすると恒星は長生きな褐色矮星とかで、潮汐力が働く程に軌道が恒星に近いとか」
「帝国はミーム。メタ的にも、そのままの意味でも」
・若く才能豊かながらも「総てを打ち倒す」ことを目論む楽団長ゲルグルゴと「天上人に恋をした」一介の被蔑階級の給仕メディウス。
・ジャンルとして硬化し切った啓朒院のための音楽、そしてそれのみを「音楽」とする思考放棄の現状に厭き、夜の眷属のRoto-ckozzmo("総てを打ち倒すための"と訳される)に聴き惚れた若き演奏者。
・演奏者っつってもタクト振ったら67人のトニアからなる無頭の楽団が曲を奏で出すみたいなやつ
アスキーとオズ(をべくん語録2)
(監察部門、"機関"について)
「エージェント・アスキーとエージェント・オズ。二名とも表向きはサイト-19所属のフィールドエージェントである様ですが」「表向きはな」「はい。倫理委員会或いは財団統括監察部、最悪の場合…」「…O5の」「可能性は否定できません。厄介な女どもです」「それ女性差別になるんじゃねーの?」
「そして、財団統括監察部は現在の日本の諜報体制を好ましく思っていない。O5もまた、然り」「この様な特殊状況を作り出したのは貴方の采配によるものであるのは明白ではありませんか?アンドリュー博士」「戦後処理と共に貴方は訪日し、“機関”の制圧・統合を成し遂げた、問題はその先だ」
「エージェント・カナヘビ以下数名の“機関”元構成員を利用し、日本各地で活動を続けていた団体への呼び掛けと吸収合併…見事な手際です」「冗談ならば、な」「彼らを日本支部の中枢に配置したのは、現在ならば失敗だったと評価できるでしょう。実質的にこの国は彼らの城だ、半世紀前と変わらない」
「かつて一つのサイトを自らの牙城に仕立て上げた職員がいた。彼は奇跡的に問題無く終了されたが、しかし」「日本支部が“蝶の王”の二の舞をするとでも?」「現状維持ならば、管理部門は同様の評価を下すだろう」「避けられない、と」「其れは我々が決める事ではない」老人は視線を落とす。「そうか」
Twitterでのみんなの雑談をキャラの議事録っぽくまとめました。
三国: サイト-8181、愛知県豊田市内説。
串間: まじですか。
三国: 大きな工場が立ち並んでいて、大型車両の出入りがあってもおかしくなくて、そこそこ人口密集地に近いってのと、あと桑名さんの001提言で名古屋城が出てくるし。なんとなくでしかないけど、立地的にもちょうど8181にちょうどいいような気がするんだよなあ、豊田市。
串間: そうだとしたら愛知県出身としてはとても楽しいなぁ。立地的には最高よね、ほどよく平地で巨大フロント企業があって、港が近くて、列島のど真ん中……。
カナヘビ: やっぱ8181は東京or大阪にありそうやな。あるいは登戸研究所があった神奈川、蒐集院の本部があるだろう京都か……。
結城: 東京は地価が高くて人口密集してるからなさそうかなーとおもったり。ちょっと外れてるところにありそうですね。
三国: 地価は財団にとっては問題なさそうだけど、より大規模なサイトを作りやすいのはどこかなと考えたらちょっと外した方がそれっぽいなあと。
育良: 内部保安部門の本部は絶対京都!ミステリアス京都ですよ!
串間: というより、保安部門関係者が京都にいそうって感じです。
結城: 本部が京都だとなんか変な派閥が出来て腐敗してそうだけど。
育良: 寧ろそれはそれでオイシイ気がします…!日本支部の暗部的な。
カナヘビ: 派閥のない組織はないしな。あと速水クンが前に言うとった、派閥争いとか"刀"の設定とかにぴったりだと思うんよ。甲賀とも近いし。
天王寺: カナヘビ派閥、理事会派閥、蒐集院残党派閥……。
カナヘビ: ボク多分、蒐集院の残党になると思うで。
育良: 理事会派、蒐集院保守派、蒐集院急進派(カナヘビさん)って感じですかね、ぱっとかんがえるだけでも。
天王寺: 蒐集院残党は根底では財団からも離れた考えで動いてそうやな。
神山: 財団本部がそれら全てを掌握してコントロールするために色々人材を送り込んでるとかどうでしょう。
カナヘビ: たぶんその尖兵はキミなんやろなぁ……。
神山: ふふ、バレてしまいましたか。
串間: カナちゃんと神山さんがギスギスしてるのはそういうことかーと妙に納得する私。
カナヘビ: そう、それに繋がってくんねん。
天王寺: カナ「理事会の便利屋は大変ですなあ。犬みたいに働かせられて」神山「そうですね。ですがカナヘビになってまで仕事しようなんて思っていませんよ」とかそういうやりとりする関係なんやろなぁ自分ら。
串間: ああ~~良い……。
カナヘビ: イイ……。
育良: うはぁスパイ映画の展開だぁ……一見規律の取れた組織が内情は裏の掻き合いしてて、でもそれが結果として組織としての纏まりを作っていて。それを本部管理部門はわかってやってて……(ぶつぶつ)
三国: 財団内部抗争勃発とかいうカノンが出来ても面白いなとかは思ってたよね。
神山: そしてSCiPと要注意団体はそんなことお構いなしに次々に世界をブッ壊そうとしてくるのですねぇ。
猫宮: あーーそういうカノンすごく見たい!
結城: 前門の要注意団体に後門の対立派閥!戦え保井!負けるな保井!ですね。
保井: 勘弁してくれ……。
串間: 内部のぎすぎすした感じは日本支部独特の空気が出来てて、とても涎出ちゃうのよ……。たとえ「そんなの財団に限ってありえない!」としてもね。だって日本だもん。
三国: むしろ本家でも割と設定上の職員はギスギスしてる気が……アッハイ、統率とれてます。
串間: 個々人の性格の対立から来るギスギスというよりも、組織ぐるみの内部のどろどろとか浄化しきれない部分って日本的なものを感じるというか、なんでしょうね……自分の周りを見渡してもよくあるこの光景……。
三国: 確かに向うの職員はハイレベルな個人主義の印象が強いですしね。
育良 結城先生は寧ろ蒐集院から追われてたとか対立してた別組織に居たとかそんなんあったら嬉し、アッハイ温厚で平和です。
三国: 他にあったらいいなと思ってたのは「10年後」カノンかなあ。それなりに立場や状況に変化がおこった世界観。
串間: それ絶対三界世界線設定ひきずってて私死んだあとじゃないですかぁ!!
育良: 話戻すけど。なんか他の部門もミステリアスな要素を添加して掘り下げられないかな、渉外部門とか物流部門とか色々ヤバい橋渡ってる気がするんです。
串間: 木場のおじ様たちの所属する購買部なんかは、物流部門の末端なのかなぁと思ってます。職員生協みたいなイメージ。あと、なごむちゃんは経験値積んだら渉外部門とかで外部との交渉役とかやってそう。
那澤: そう思います。渉外とかネゴシエーターとか。人型オブジェクトを刺激させずコミュニケーションするとかね。特に最後とか、題材としてめちゃくちゃエキサイティングだけど、そういうことをするにはあいつ若すぎるのよねぇ。
天王寺: 俺は基本異常体質持ってる奴全員怪しんどるで。
カナヘビ: まぁ財団が財団らしい部分として、少なくともやばそうなオブジェクト相手には的確に連携しそうやけど。普段は派閥争いしとっても、世界の危機では嫌みを言い合いながら協力してお仕事するカナヘビ神山の姿があると思いますわ。派閥争いはある程度人類の状態がマシだからやってるんやねぇ。
育良: でもこう、派閥とか人間同士のドロドロが見れるのは蒐集院絡みなのかなぁ……。頭の中でどんどん蒐集院が記事よりtale向けになっていくんですよね。
カナヘビ: 今書いてるTaleの設定やと、蒐集院のうちオカルトを科学的に研究しようとする信仰心の薄い人らと、儀式やら魔術を守り続けてる人らがいはって、前者が戦後財団について、後者が独自路線に突っ走ったって感じ。ボク自身は前者所属かなぁ思うとる。ただ蒐集院のそれらの連中にしても、科学とある程度折り合いがつけられただけでずれとるやろうし、結城博士みたいなガチガチの科学信奉者とは相容れない部分は多分にありそうやな。
育良: 結城博士は理事会の政治臭さすら嫌ってそう、純粋な理学主義者というか、そんな言葉無いけどそんな感じです。
結城: そもそも科学は信奉するものではないですよ。私は派閥とか関係ない温厚なはかせです!
育良: こういうゴタゴタを一般職員は何も知らないんじゃつまんないから、なんか良いように利用されたり、巻き込まれたり薄っすら勘付いたり消されたり消されたり消されたりして欲しいよなぁ。串間: ところで……なにこれ。
一同: ?!!
虎屋: 【帝国】大学とかあるのかな。
なごむ: 【帝国】に教育機関はないだろうという気もするんですよね。そしてあっちの世界に行ったら天蓋盤がアレしているから即死だろうな……。
虎屋 こっちの人がいったら即死する世界でしたっけ。
なごむ Twitterで速水先輩が言ってた限りだと、天候を操る「天蓋盤」をコントロールできる「光芒」が殺されたから、気候がドチャメチャになってしまって臣民も恐らく殆ど生き残ってはいないだろうとのことなので。たぶん人間も死ぬんじゃないかなぁと思います……。
串間: みなさーん!速水くんの呟いてた帝国の色々を砂箱にまとめましたよ~。
なごむ: おつかれさまですー。見てましたよ。
串間: み、見られていた。いやーまとめながら色々考えちゃったわよねぇ。帝国語で「ロータイ」は思考とか考えって意味なのかなぁ。「ヴェン」が帝国では否定語らしいから、私の貧相な脳ではそれくらいしか思いつかない……。
なごむ: 斬首後は独立意思は全く失われてしまうのか……それともスレへの委託が可能になるというだけなんですかね?
串間: ヤグェンドが斬首序列に組み込まれてるとも一言も書いてないんですよねぇ…これやっぱり私たちのような人間なんだろうか……。
なごむ: ヤグェンドは……なんだろうなぁ 201-JPの頭部は何を表してるんだろうなぁ……。
串間: 201-JPの頭部が、帝国崩壊後に生えた(?)ものだと仮定すると…じゃあ前は何だったんだよってなるよね……。元々あの花が頭に生えてて、花言葉通りの人生になったって見方も出来るのかもしれないけど……。
なごむ: 見る限りでは思考も出来ていそうなんですよね。でも斬首行為が大脳的活動の完全放棄ではないのかもしれないしなぁ、概念思考の放棄というだけだとか。
串間: 料理人たちを調理してミートボールにするくだりは、共通自我があったから抵抗がなかったって見方も出来るのかぁ…単に201君が狂ってただけなのかもしれないけど…。個人の光芒への恋慕も成立してるもんね。ヤグェンドがなんだかんだ一番謎だわ。
なごむ: 思考放棄を尊ぶがためにそれを行わないものらは最下級であるとか?そもそも生殖なんて穢らわしいので、思考制御すらも切り捨てているとか、考えられなくはないですね。
串間: な、なるほどぉぉ…!!(がくがく頷く) 駄目だ私に考察は向かないや!けど楽しいなぁ。 成人の儀式=斬首だって言ってた気がするから、斬首しても個人の思考が残ってしまったものは最下級に落とされるとか、後天的な階級振り分けがされてたら面白いし、だいぶ怖いなぁ。子どもの頃は集団で育てられて、成人と共に斬首、適正によって各階級に振り分けられる……とか……?
育良: おやっなんですか、帝国世界線の串間保育士が、嬉々として斬首による個の滅却の素晴らしさを子供たちに説くtale案ですか?
串間: 紙芝居「こうぼうのおんけい」~~(どんどんぱふぱふ)……なわけないでしょ、もう。
育良: はは、すみません。
速水: なにしてるんスか?(ひょい)
串間: あ、速水くん。実は君の呟いてたものをこうこうこうしたわけよ。
速水: えっ……あっ、恐悦至極、至高の極み!
なごむ: ……どうしたんですか先輩。
速水: あいや、ヘルシング一気見したんで引きずられてんだ。うん。
串間: 速水君がヒラコー語に感染している……。そういえば、光芒ちゃんの喋り方ってどんななんだろう。可愛いのがいいな。「~なのですー!」とか。「ぽえぇ」「ふにゅー…」とか言いそうな。
神山: ここはベタですが光芒ちゃん"のじゃ"ロリ説を推しますよ。
串間: 光芒ちゃん「なのじゃー」!
神山: 見た目は若干病んだ感じで保護欲を刺激してくるのも良いと思います。ええ。
なごむ: そういえば設定まとめ見たらGidico死ぬっぽくなくないですか?死ぬの?
串間: そもそも存在が疑わしい架空役職みたいな感じだったなぁ。それすら虚構な気もするけど。帝国世界を全部牛耳ってそう。
なごむ: 201-jpは光芒がGidicoの話してたの聞いてたらしいからいることはいるんだと思うんですよね。でもなんか姿変えられる強キャラっぽいし……速水先輩は殺されたって言ってたけど、何か生きてそうです。
速水: 有頭階級とも違う、なんだかよく分からないものとしてのGidicoは、冬半球の怪物どもと同様に考えられた時代もあったんです。
串間: 急に流暢に喋り出した。有頭階級のほうが上なのかぁ。
速水: 全体主義的な社会組織の中で、自分の頭で考え自分の身体で行動出来る者が有頭でない筈がないっスよ。有頭且つ優等種と言えます。
串間: ヤグェンドは、斬首されたけど個人意思を持っているという解釈で良いの?全体主義的社会にそぐわないから最下級民に堕とされた人々、とも考えれると思うのだけど。
速水: ヤグェンドはまた別で、その、下層民だけど有頭なんスよ。
串間: そっちか!当初考えてた説だぁ!!わー、じゃあ201-JPちゃんのお顔も描ける…有頭と無頭で二度おいしい…へへ……(にわかに興奮)
なごむ: 帝国民は男女比率も違ってましたよね?
速水: それはそうなんだけど、ヤグェンドの男女比は同じ。そうじゃないと効率的に数を増やせないからな。繁殖階級、つまり種付け奴隷としての最下層民の設定は選民の為ではなく、極端な男女比と帝国の歪んだ禁欲的社会構造が生んだ性、特に性行為に対する異常なまでの忌避と蔑視がある。
串間: 帝国民全体の男女比は女が圧倒的で、ヤグェンドは社会構造的に"作られた"階級、だから常に比率が一定になるようになってるわけかぁ。だとすると女性が多く生まれるだろうから無頭階級に特進する者もいるだろうし、逆に能のない男性はヤグェンドに落とされる可能性もありそうよね。
速水: 昇進降格は考えたことが無かったな。もっと付け加えて考えてもらって大丈夫ですんで。
育良 ……育良には帝国がわからぬ。けれども光芒ちゃんに対しては、人一倍にばんじゃいであった。
串間: ばんじゃい?
育良: ばんじゃい。
鬼食: ばんじゃい。
結城; ばんじゃい。
宇喜多: 倫理委員会についてのtaleを書いていたんですが、書いている内にこんな機関は財団には不要であるのではと思うようになりました。
財団は確保・収容・保護という特殊な背景からくる目標に基礎づけられた組織であり、一般社会の倫理・道徳観は大抵の場合この目標を大きく妨げます。こういう場合、財団はこれらをことごとく無視して淡々とモントークる。倫理や道徳はこの時点で財団の中での意味をほとんど喪失します。
では「財団の考える正常な倫理観」を財団内に適用する為の組織にしようと考えるも、これも完全に無意味です。財団的手心を加えた倫理や道徳には価値がない。一見それが正しそうに見えても、一般社会の基準と少しでもずれていたら正常な世界の人間にはやはり異常に映るでしょう。
結局、倫理委員会も確保・収容・保護の文脈上のものでしかない。それならば倫理などという大仰で抽象的なものは682辺りに食わせて、「人的資源は貴重なもので、収容に際して重要な位置を占めるものだから、その消費にあたっては最大限の効率を出すように」とでも言ってお茶を濁すしかない。
カナヘビ: 外的な倫理観から忠告する組織としてあるんやないの。要するに倫理が文脈上のただの枷にならんように。
育良: 倫理委員会かぁ……オリエンテーションtaleしか明言されてる記事無かったから、財団の理念を守る為の独立監査部門だと思ってた。
神山: ……はっ、何を私はアンサイクロペディア巡りなどしていたのだ。
串間: アンクロおもちろいよね……。
カナヘビ: 倫理委員会が財団にとって必要な理由は、財団が「人類が健全で正常な世界で生きていけるように、他の人類が光の中で暮らす間、我々は暗闇の中に立ち、それと戦い、封じ込め、人々の目から遠ざけなければならない」という理念によって成り立つからやないやろか。
諸知: 倫理委員会が機能しないとどうなるのかについては、SCP-026-JPなどを読むと良いかもしれませんね。
カナヘビ: 財団という組織は、少なくとも「人類を守るため」に作られ、産まれた組織やからな。しかし組織というものは往々にして、特に大きな理念のため働く組織は、人間というものが性悪であるがゆえに、その理念がねじ曲げられて、目的のために手段を選ばんようなる。
もっと悪いことを言えば、その理念がただの建前となって、財団は例えばSCPを使って数多くの人間を支配し、脅迫し、圧政を敷く組織になってしまうかもしれへん。
そういった本末転倒を防ぐためには、人類を守るためにともすれば狂ってるような判断をしがちな財団を、正常なうちに留める必要がある。そしてその、財団を正常な判断の内側、確保収容保護という必要なことを守りながら、組織が掲げる理念である「人類の保護」を決して忘れ去ることがないように、常識的な倫理観を守り続けるよう、あえて大仰で抽象的な「倫理委員会」という名を持った組織をその内側においとるんやろうと思う。
猫宮: まあ、倫理的におかしな実験だってあるだろうから、実験してるうちによくわからなくなって、というのは間違いなくあるだろうなあ。
諸知: 倫理委員会の機能は、「確かに新事実を解明出来るが、人的コストと釣り合っているとは言えない」実験を止めさせたり、人型SCiPの変な地雷を踏まないようにしたりすることにあると思います。
カナヘビ: 「確保、収容、保護」という理念が「人類を守る」というより大きな理念の前に存在すること、それを忘れさせへんような組織が倫理委員会であって、だからこそ彼らはかなりの力を持っとるんやろな。
宇喜多: 「確保、収容、保護」の前提に「人類一般の保護」があるから、それで万事解決!と思っていたのですが、確かにこういう理念のみがあるだけではおっしゃっているような悪意や過ちを正す事はできませんよね。そうか、倫理委員会の意義はそういうところにあったのか……。
カナヘビ: 理念は容易に曲解されるしなぁ。そうでなかったらカトリック教会は腐敗せんかったやろうし、破戒僧も生まれてへんやろし……悲しいかな。
マロース: 初期財団はアメリカの組織で、アメリカの国益になることならSCPの利用も考えているみたいな感じだったな。
前原: 「臨床実験」とするなら財団が犠牲にしてる検体数とか、まるで意味ない程度の人数よね。
諸知: 財団はやっちゃいけないことがわかればいいのであって、上手い利用方法がわかる必要はないですからね。
前原: 本家の記事とかでも結構見かけるんだけど、その実験に人命費やす必要あんの?っていうのある。
マロース: 分かりきってることをやり始めるのはそういう副次効果を持つSCPの所為だからと勝手に思っておるよ。
前原: 収容にまるで関係ない内容の実験はわりとやってしまいがち。少ないコストで可能ならいいけど人命使うってのはかなり高コストなのに……。
カナヘビ: まだ設定が固まってなかった時期の記事は「お前財団理念どこ行ったんやオイ!」って言うようなマッドな実験ばっかやっとるけど、財団がそもそもどないな組織なのかもちゃんと決まってへん頃のことやし許してくれへん許してくれるんおおきにグッドLOLFoundation!
マロース: こんどDクラスの使用方法についてのtale書いてみようと思うよ。もちろんtaleなので非公式だが、三国君の収容報告書みたいな雰囲気のやつをな。
カナヘビ: しょうみLOLとか無意味な実験が嫌われ始めた理由は、財団の理念が確立したからやろな。どうやら2,3年前はあくまでもなんとなく財団の設定は共有されとったみたいやし、故にむやみに殺したり壊したりする実験が多かったっちゅう。
前原: 初期の記事はなんか微笑ましい。
猫宮: 無事に帰されたDクラス職員ているのかなあ。
なごむ: 死刑囚シャバに返してるとしてそれってどうやって返してるんですかねぇ。
猫宮: 結構な人数いるだろうし、運良く一ヶ月を生き延びる者は少なからずいるはずだよね。軽罪で捕まったならともかく、死刑囚を世に放つとは思いにくいですよねえ。
なごむ: まあ、逃がすわけにもいかない重罪犯はいるでしょうしね。
前原: 記憶処置のあと再利用。
猫宮: 結局Dクラス職員はDクラスか……。
マロース: よくてEクラスやCクラスに変更されるぐらいじゃあないのかね?
猫宮: こう、罪状によってリストがあって、
・A分類Dクラス職員→更生の見込みなし。危険度の極高な実験への使用。
・B分類Dクラス職員→更生の見込みはあるが、罪状の都合解放の予定なし。比較的危険度高めの実験への使用。
・C分類Dクラス職員…
みたいにリストアップされてる気がする。Dクラスの罪状はもちろん財団に入った時点で固定だから、SCPの実験に使うとしてもオブジェクトの正体がわかるまではまず最優先で処理されるレベルのDクラス職員が最初に使われるという。
なごむ: 財団は更正施設じゃないですからね。諸知博士みたいな人がおくすりでやさしくしてあげてるかもしれないけど、割とマジで。
猫宮: その可能性も考えられるんだよなあ。コストに釣り合わなそうだからあまり行われない気もするけど。
カナヘビ: 死刑囚なら何度も再雇用、そうでないならまぁ、懲役と釣り合うくらいの実験回数ってのが決まってるんちゃうか。
諸知: 死刑囚とかって捜査の段階でDNA採取されてる人多そうだから、解放するとしたらそっちの隠蔽も大変そうですよね。
猫宮: そこまでは改変出来ないでしょうからねえ。仮に解放されていたとしても、医療施設の利用とかは財団フロントとかに限られてるのかもしれない。
天王寺: 死刑がデリケートに扱われてる日本やと、逆に死刑囚を使わず懲役20年ぐらいから無期懲役の囚人しか使ってへんっていう俺設定。
神山: 訳の分からない超常現象の実験に使われて死ぬような目にあえば、更正レベルでの人生観の変容が起きても不思議ではないですけどね。それに、Dクラスを「日本社会に解放」する必要はないのですよ。表向きは死刑執行または獄中で病死あるいは事故死ってことにして、実際は記憶処理して海外にポーンしますかね私なら。
カナヘビ: 個人的にDクラスは多重債務者とかホームレスとかも使ってんねやろなと思うねん。最も彼らは死刑囚やら要注意団体の構成員とは違って、危険性の薄い実験に使われて、記憶を奪われた後でいくばくかお金(彼らにとっては、当分問題を解決出来るだけの)を貰ってシャバに戻っていく。そして何人かは事故で死ぬ。死刑囚や敵対要注意団体の構成員?そりゃ死ぬ任務へポイですよ。
神山: Dクラスには自殺者も使ってるような気がします。自殺しようとした人をギリギリで助け出して、身体機能が不完全の促成クローンを身代わりにする。で、本物はさくっと記憶処理してDクラス雇用です。
鬼食: a) Homeless. b) Illegal immigrants (i.e. Mexicans). c) Missing persons, specially MIA soldiers. 不法移民は思いつかんなんだの……。
カナヘビ: 失踪者やMIAした兵士ってひっどいな!あと移民も!
猫宮: 財団の総務部の仕事内容を想像して胃が痛くなるなぁ。
串間: ……omoshiroi hanashi shiterukara atode sunabakoni hozonshiyou……。
カナヘビ: (転載するのを)ゆるすよ。今回は割と真面目に考えたしな!ノット寝言やで!
串間: ありがとうございます!また議事録にしますね。
天王寺: ksmsn n tt mmti。
神山: 「クシマサン ノ チチ モミタイ」。
天王寺: 正解。
神山: やったぜ。
速水の中の人がツイッターで呟いていたTaleをまとめました。
「…おいおい」
徹夜明けの嗄れ声で毒づいた男、手には受話器、外は暗い。
薄汚れたハンチング帽に隠れて目の表情は窺い知れないが、無精髭が目立つ口は苦々しげに歪んでいる。埃と灰に塗れた黒いコートの下はよれよれのグレーのワイシャツ、趣味の悪い紫色のネクタイは外れかかっていた。そんな風体の男が凭れかかるのは公衆電話ボックスの扉。照明がチカチカと点滅している。
「困るんだよ、こういうの」
『知らんがな。トラブルとアクシデントに適切な対処を行うのがエージェントの役割だとボクは思うけどな』
電話の相手は気心が知れた仲であるらしい。ボーイソプラノの嫌味な口ぶりに内心辟易しながら、ハンチング帽の男は後ろ首を掻いた。「話をはぐらかすんじゃねえや」
「元締めがしっかりしてくれねえと末端に皺寄せがいくだろうが、情報セキュリティはどうした情報セキュリティは」
『じゃあ言いますけど、御宅の一族郎党はどないな理由で今の今まで存続できたんですか。そもそもこれは御宅の認識の甘さが招いた事態なんちゃいますか?』
「違えだろ!ったくエセ京都弁が毎度毎度偉そうに」
『何がエセ京都弁じゃ、ボクは民俗史専攻やぞ。…ま、今回の件は穏便に収めたいのがボクと親父さんの本音やけど、君アレやろ?顔見知りなんやろ?』
男は一瞬の躊躇いの後、ボソリと呟く
「…まあな」
『なら話は早いわ』
「おいそれはおかしいだろクソトカゲ!」
『言葉に気ィつけな。そりゃ経験も浅く見聞も広うない君にとってはボクは強く賢いヤマタノオロチに見えるかもしれへんけど、上司である事には変わらんのやからな。これは内部保安部門の総意でもある、要は命令ちゅう事を忘れちゃ困るに』
「だからってなあ!」
男はドンドンと薄い壁を叩きながら怒鳴る。
『ボクも気は進まんよ。ただ此方もアンドリューの奴が目ェ光らせてて、思うように動けんわ。事態は一刻を争う。なに、少しばかり話せばすぐ納得する思うよ?あの子も、もう子供じゃないやろ』
「ガキだよ。…何も知らねえ、糞ガキだ」
『じゃあその説得も、歳の近い君に任せてええんちゃうかな』
「……」
『じゃ、そういう事で』
「…作戦は」
『今の所変更無し。奴の所在は変わっとらんようやね』
「了解。12時まで通信は控える。一応速水を後ろに張り付かせといてくれ」
『ゲー。伝えとくわ…そんじゃ、頼むで“お兄様”』
「!」
男…差前鼎蔵が目を見開くのと、回線の切断が同時だった。
「クソッ!」
差前は悪態をつきながら受話器を打ち捨てる。ガッ、と嫌な音をたてながら跳ね返った受話器が左手の甲にぶつかり、思わず顔を顰めた。自暴自棄な行動は己の損失しか招かない。いつか誰かに言われたその言葉を思い出して、ようやく怒りを抑え込んだ。帽子を脱ぎ、わざとらしく深呼吸をする。
それは彼の柄ではない。何時もならば思わせぶりなニヤついた笑みを浮かべて誤魔化すような、現在己が抱えているものは、そんなつまらない動揺である筈だった。しかし今日の彼はどこか妙だ。安定感が欠けている。財団エージェントとしての。あの忌まわしいトカゲの抜身の“刀”としての。
彼は嫌な目つきのまま、透明な電話ボックスの向こう側に広がる風景を睨みつける。午前中暴威を振るった風雨が嘘のように晴れた、穏やかな夜の景色が広がっていた。…オーケー、落ち着け。何も変わっちゃいない。景色も俺も平常通りだ。厄介な面倒事が大嫌いなのはいつものこと。おかしい事は何もない。
溜め息をついて、凭れかかっていた扉から背中を離す。角に立てかけていた小さなゴルフバッグを手に取ると、ヨロヨロとした動きで電話ボックスから退出した。夜の匂いを鼻腔で感じながら、所々がひび割れたアスファルトを跨ぎ越していく。ここは高速道路沿いの駐車施設であるが、人気は無い。
前方で何か小さなものが落下する物音がして、彼は思わず身構えた。…が、直ぐに肩を竦めて再び歩を進める。視線の先には赤い自動販売機。こんな所でも、いやこんな所だからこそ、無人機械というものは沈黙の中ひっそりと控え、漠然と利用者を待ち続けているものだ。
自販機の前には一つの人影。身長は160よりも少し低いくらいだろうか。小柄な身体に大きめの学ランを着込み、背中には身長の倍以上の長さの筒状のバッグを背負っている(まるで小人の様だ)。緑がかった黒色のキャップを目深に被り人相は不明だが、肩の辺りまで伸ばした黒髪は女性的特徴が見られた。
…否、目の前の人物が女であることを、既に彼は知っている。
「……」
差前に気がついた“彼女”は、ゆっくりと顔を上げた。端正な、というよりは、少女然とした可愛らしさが勝る顔立ち。微かに頬を染め、瞳は潤んでいる。彼はその理由を知っている。
「…鼎蔵お兄様、」彼女は言いかけて、止めた。
自らの間違いを戒める為か、それとも目の前の相手を威圧する為か、男装の少女は微かに眉を顰め、刺々しい口調で第二声を言い放った。
「遅かったですね、“頭領”様。用件は済んだのですか?」
「…ああ」こいつ、と苦々しげに思いながら、彼は頷く。「早く帰れ。何度も言うが仕事の…」「嫌です」即答。
「嫌ですって、お前…」
「養父さまから聞きました。て…頭領様が既に家業を継いでおられる事を。ならば私もその一端を伺い知らねばなりません。一族の者として」
彼女はきっぱりと言い放った。
「いや、だからそれはお前の仕事じゃ…」
「何故ですか?私が女だからでしょうか?」
「そういう訳でもねえよ」
差前は神妙に目を瞑り、帽子越しに頭を掻いた。
「なんつーかな…まあ、取り敢えずそれ、一つくれよ」
視線の先は彼女がさり気なく後ろに回していた両の手、そこに収まっている二つの缶コーヒーだった。それを見咎められた少女は顔を赤らめ、明らかな動揺を見せる。
「これはっ、どちらも私のものです!」
「はあ。子供の癖に二缶も飲むなんて、冒険者だなお前…いや、寧ろガキ臭えが」
「な…馬鹿にしないでください!私とて“刀”の一族の端くれ、幾ら養子の身であろうとも人並みの意地はあります!」
そう叫びながら大きく振りかぶり、缶コーヒーの一つを差前に投げ渡す。
「結局くれるのかよ」
「温情です」
少女は差前から顔を逸らした。彼は溜め息をつきつつ缶を開けた。
「ありがとよ」
「……」
短い静寂が訪れ、遠くから聞こえる風や梢の擦れる音、そして若い男がゆっくりと生暖かい液体を嚥下する低い小さな音などが空間を支配する。
徐に少女が口を開いた。
「…仕事」
「ん?」
「大丈夫なのですか」
「どういう意味だよ」
「過酷だと、伺っています」
「また養父さまから、か。随分と筒抜けだな」
「大丈夫なのですか」
「……」
差前はちら、と缶の中身を確認する。もう空だ。
「心配でもしてるつもりか?」
「……」
「そんな義理も無え、か」
「私は!」
少女は顔を上げ、男を見つめた。切実な表情が其処にあった。男は耐え切れず目を逸らす。…数秒後、少女も同様に視線を落とした。
「…私は、」
「帰れ。もう遅い、タクシーでも呼んでやるよ」
差前は空になったコーヒーの缶をアスファルトの地面に置いた。
「…今夜の事は忘れろ。全て悪い夢だ」
「……」
無言のままの少女と缶コーヒーを置き去りに、男はその場を後にする。嗚咽が聞こえた気がしたが、既に彼の顔は無機質な仮面に覆い隠されていた。
…その10m後方!
もう一つの自動販売機の裏で二人の一部始終を見届けていた狩衣姿の男は、その覆面の奥の表情を歪ませながら秘密無線機に向かい呟いた。
「…対象の移動を確認。関係者の速やかな制圧後、本作戦は次の行動へと移行する」
『了解。紅屋教授の座標に変化ありません』
「ふむ…攻略戦、か』
通信が切断される。世界オカルト連合108評議会構成組織の一つ・五行結社の油断ならぬエージェントは、この先起こるであろう血濡れの未来に想いを馳せた。
【 The world moves for two people 】 #1 、終わり
暗闇に立つのは男装の少女。俯いた顔は帽子のつばに遮られ、濡れている筈の目元は見えない。自販機と遠くで輝く幾つかの白く淡い照明の他、孤独な彼女を虚しく際立たせるものは存在しなかった。
隠れた目元を詰襟の袖で荒く拭った後、少女……串間小豆は胸に溜まった息を静かに吐く。否、それは現在の名前では無い。彼女が通う高校には「秋間雫」と云う名の男子生徒として登録されており、真名を知る人間は少ない。不可思議な境遇である。
女子が男の装いをし、男子として学び舎での勉学に励む。これは養家に代々伝わる慣習であると同時に、戸主である彼女の育ての親が決めた事だ。小豆は…雫はそれを受け入れ、高校生活を送っている。
養父は恐ろしく厳しい堅物な老人であり、それだけに留まらない人格者でもある。仁義を主とし、“刀”の一族の分家の子として恥の無い教育を続けてきた。彼は無口であり、雫を男装させている理由を語った事は無いが、男の視点から今一度己を見つめ直させる為の、一種の試練であると彼女は感付いていた。
……そして、他の親族からの声なき糾弾を避ける為のものである事も。
雫は幼い頃、“刀”の者達が一堂に会す席へ養父と共に行った事があった。そこで浴びせられた奇異の視線と侮蔑の笑い声は、今でも彼女の脳裏にこびり付いて離れる事はない。「一族」という閉鎖的な世界の混沌は、時に吐き気すら齎す。
ただ、泥沼の様な世界の世界の中で唯一光る美しいものが、其処にはあった。
独りで泣いていた彼女に声を掛けた、あの少年が…次の“刀”となる少年の眼差しが、雫には忘れられなかったのだ。
しかし…まさかあれほどまでに変わってしまうとは!雫は寧ろ憤りすら覚えながら男の顔を思い出す。
二度目の対面の際(今から4時間前に正体不明の怪物を倒した時だ)、差前は彼女のことを覚えていたどころか、仕事の邪魔だと言って尻を蹴飛ばしてきた。一瞬、雫は何が起こったのか理解できなかった。
【飽きてきたので中断】
諸知博士の中の人がツイッターで呟いていたTaleをまとめました。
陽光が容赦無く照りつける中、湿気が人々の肌に娼婦のように纏わり付く。温暖多湿、極東特有の忌々しい気候に若き博士は眉を顰めた。
『いいか、これは左遷なんかじゃない。極東の小国と言ったって、支部長として治めれば本部での影響力も高まる。それは君の望んでいることだろう、アンドリュー博士?』
本部を出る前に告げられた言葉がアンドリューの脳裏を過る。確かにそうだ、この国は土地の規模は小さいものの、予測された潜在的なオブジェクト数は有数のそれだ。支部長に就任すれば、発言力も相当だろう。しかし。
「くそ、だからって…」
要注意団体が実質的に支配した国になど、赴きたくはなかった。
ろくに整備されていない道を、ジープは走っていく。軍人に偽装したエージェントに囲まれたまま、博士は届けられた書簡を広げる。簡易的な調査ではミーム汚染や認識災害の危険無しと判断された、一通の、手紙。墨痕鮮やかなその文面には。
「争う前から降伏してみせるなど…黄猿の思考は理解出来ないな」
制圧を予定していた団体、その中枢に位置するだろう男からの申入れに、アンドリューは困惑していた。男は他数名の身柄とともに投降する代わり、財団への雇用を要求してきたのだ。
「一体何を考えている。陸軍中佐、葦舟とやらは」
彼の呟きを掻き消すようにジープは速度を上げ、目的地へと急ぐのだった。
この話は彼が極東の土を踏む少し前から始まる。
その日、男は磨かれた窓から下界を見下ろしていた。彼の視界に映るのは、雑音混じりのラジオを拝聴する疲れきった人々。頭を垂れたままの姿に、彼は書物で知った回教の信仰者を重ねていた。軍服の上から白衣を着込むという奇矯な出立の彼に、声がかかる。
「ヒッヒッ…残念やったねぇ、一億火の玉、見て見たかったんに」
嗄れ掠れたそれに、男は苦笑しながら振り返る。
「今は国を挙げて悲しむべき時ですから…葦舟先生、皮肉はそれぐらいにしてもらわないと」
振り返った先、葦舟と呼ばれたのは、皺だらけで年齢のわからない、小柄な老人であった。
外見から妄執を滲ませながら、葦舟は口を開く。黄ばんだ乱杭歯が牙のように、唇を飾っていた。
「君やって、ちっとも悲しゅうないんやろ」
「それは、まあ。一応予測出来ていましたし…私も結城女史と同じく、“懐疑派”ですので」
「かーっ、目ェ掛けた愛弟子が科学に被れよるとはなぁ」
「…すみません」
目を伏せた男に、葦舟は意地悪く笑う。
「冗談やわ、ジョーダン。それより、」
「はい、卜では数日中と出ました。草からの報告と併せると、精度が高いかと」
「なら、はよう手を打たんとな。ー毛唐にも“迎合派”にもやらん、神国は僕らのもんや、そうやろ…己亥クン」
男は老人へ、微笑とともに首肯した。
蒐集院きっての運命学者、八門遁甲に通ずる男ー己亥(キドノイ)少佐として。
【Fire,walk with them 】#1終わり
By santou
グループ名 #: GOI-XXX-JP, "帝国"
構成員: 不明
状態: 活動中
説明: 帝国は何らかの目的のために異常性を利用する集団です。目的は"帝国"と呼称される組織の再興でしょう。(おそらく)帝国は高い技術力・異常性に対する知識を持っており、事案031-JP-Aの際のように大規模な収容違反が引き起こすことが可能です。
"帝国"は過去に存在した国家組織だと考えられています。しかし財団世界には"帝国"のような組織が存在していた記録はありません。なので並行世界に存在していたのでしょう。(おそらく)"帝国"の再興には国家の転覆・財団の支配が含まれるので、監視が強く行われています。また、これらはあくまで考察であり、事実ではないことを留意して下さい。
SCP-031-JP - 帝国官僚
SCP-066-JP - 宣戦の一投
SCP-201-JP - ざんげのキッチン - ARC
Tale:
回収文書██号
帝国のオリエンテーション
ハエトリ計画特殊対処事例-1:作戦名"霧迅"
ひかりの、くに
漂流物の追懐
インタビューログ:SCP-609-JP-2
GoIフォーマット:
幽霊の標識
造語名 | 意味 | 出典 |
---|---|---|
黄金の牙城 | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション。 |
オルバ境界 | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション。 |
カペラトの恐怖 | コベイ学者や受罰僧侶が民衆を扇動する際に利用した民衆の感情、または帝国の推量的な問題点のことを指していると考えられている。 | SCP-031-JP |
光芒 | 帝国の君主と考えられる存在。 どれだけの実権を持っていたかは不明であるが、単なる象徴以上の役割を担っていたと考えられる。帝国崩壊時に死亡したとされるが、現在もなんらかの形で存在している可能性はある。 | SCP-031-JP、SCP-201-JPなど |
受罰僧侶 | 帝国の崩壊をコベイ学者と共に引き起こした存在。SCP-201-JP-1の「過去の同僚たち」を扇動した。 | SCP-031-JP、SCP-201-JP |
光宮 | 光芒が住んでいた建物であり、まわりにその他の高位の人物が働いていた、または居住していたと考えられている。 | SCP-201-JP |
コベイ学者 | 帝国の崩壊を受罰僧侶と共に引き起こした存在。詳細不明。"天蓋盤"なるものを破壊したとの言及あり。 | SCP-031-JP |
ジョドムァ | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション |
天蓋舎 | 詳細不明。光芒の残飯の処理ができる場所である。 | SCP-201-JP |
ニクロフテス | 詳細不明。ニクロフテスの○○という形で用いられることが多い。 | SCP-031-JP |
ヒルコ | カルガモの成長後のことだと考えられている。 | 回収文書██号 |
ヤグェンド | 帝国における低い身分と考えられる。SCP-201-JP-1がこの身分であった。 | SCP-201-JP |
造語名 | 意味 | 出典 |
---|---|---|
Audquse | 胃袋のことだと考えられている。 | 帝国のオリエンテーション |
blockageral | blockage(妨害物、封鎖物)からくる語か。帝国の動きを妨げる存在を表す普通名詞、または固有名詞であるだろう。 | SCP-031-JP |
Fugol | 詳細不明。帝国 施設であり、「過去の同僚」によって襲撃された。 | SCP-201-JP |
Gidico | 詳細不明。帝国においてかなり上位の身分であり、光芒に近い存在であると考えられている。 | SCP-201-JP |
Idna期 | 帝国における時代区分の一つ。 | 漂流物の追懐 |
hairburden | 詳細不明。侮辱を表す形容詞だと推測されている。 | SCP-031-JP |
hysiclisp | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション |
kanivarus | 詳細不明。戦いの名前であると考えられている。 | 回収文書██号 |
Kovk-Harazin | 諸説あるが、SCP-201-JP-2だと考えられている。ミートスパゲッティのような見た目を持つ。 | SCP-201-JP |
magimark | 詳細不明。「確固たるmagimarkな事実として~」と使われている。 | 帝国のオリエンテーション |
Panna-giani | 詳細不明。名詞。 | 漂流物の追懐 |
rumsus | 光芒、アマテラスと並列して書かれているため、かなり上位の人物だと考えられている。儀式や神のような概念的な物である可能性もある。 | 回収文書██号 |
Xaes-Kopper | 詳細不明。XKクラスシナリオとは何の関連性もないと結論づけられた。 | SCP-031-JP |
あなたが帝国の記事を書き、他の記事と調和させるのであれば、以下の事柄を考慮すべきでしょう。
数々の造語: 「コベイ学者」や「ヤグェンド」などのカナ文字を用いたもの、「受罰僧侶」などの漢字を用いたもの、「hairburden」や「blockageral」などのアルファベットを用いたものと、多くの造語があります。造語は多くの解釈の余地をもたらし、帝国という組織に深みを与えるでしょう。
過去と現在: 多くのSCP記事は帝国の残骸から過去を考察できるもの(SCP-201-JPなど)と現在の帝国の残党の働きがわかるもの(SCP-031-JPなど)に分かれるでしょう。
帝国と財団: 帝国は財団を障害と見なしてはいます。ですが、帝国は知識人を求めているため、むやみやたらに財団職員を殺害することは行わないでしょう。
帝国の国家方針: 帝国は選民的であり、かつ全体主義です。カーストが存在していたと考えられます。全体主義からは、全体主義にならなければ達成できないような国家としての目的があったことがわかります。
以下のazuki0912氏のsandboxの下部にも帝国についてまとめられています。これらの情報には現存する記事からは読み取ることができない原作者であるwobe氏の構想が含まれており、それが公式的な情報ではないことに注意して下さい。
P.S.帝国まとめは現在非表示になっています。閲覧する場合はソースコードまたは過去リビジョンからどうぞ。
http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/azuki0912
By TT7
『情報を告げた道化はgidicoではありません』
『曰く、ただの自己満足だそうです』
『scp要素が皆無』
帝国への追悼、もしくはただの泣き言
かの栄華を誇った『帝国』が崩壊したという情報を聞かされた時、私はごく当然の反応として己の入力機関を疑った。
事を告げた道化を気取る簒奪者は、それこそが報酬だとでもいうように、上機嫌に、さも当然のように消えていった。私はその背中を引き止めることもできずに見送ることしかできなかった。私の怒りも、嘆きも、街の呼吸は全て飲み込んでいく。
かつての盲目白痴の存在、いと高きお方、御在人、■■、つまりは帝国の象徴であった少女。
かつての無力有能な道化、夜からの逃亡者、影の男、つまりは帝国の柱が一つの執政官。
想起。循環。憧憬。切望。嗚咽。慟哭。
なんにせよ、私たちは置いていかれたのだ。この街へと。この隣り合わせの世界、オルバ境界を越えた世界の一つに。この中枢回路市に。
否、否。私は置いていかれたわけではない。結局私がどれほど望んだとしても、私は部外者に他ならない。どれほど関わりがあったとしても、それは揺るがない。ならばこそ、私はそれを忘れないようにしなければならない。かつての■■が口にしたように。私の基盤がそうあれと願われたように。
佐々峰よりたちのぼる煙を横目に、私は考えを及ばせる。帝国に身を捧げることを夢見た身ながらに、己の思考を巡らせる行いに罪の意識を覚えながら。どうしてこのような末路に至ったのか。Lotemina。歪に広がる砂漠。たった一度の邂逅。HS社との確執。私に許されたただ一筋のきっかけをもっと活かすことはできなかったのか。骨工の少女との他愛ない議論。官僚の演説。自らの選択。思考は堂々巡りに陥る。
窓の向こうの眩く輝く太陽に、記憶の中の青く輝く天蓋盤を重ね合わせる。私の髪と同じ色であり、はるかに澄んだ青色。わずかに羨んでしまう。あの青さは、私が知っている色と同じだったから。私と旅人の忌み嫌ったあの青い海と。今はもう枯れきった、ニクロフテスの流涙に。引き出された心臓と少年の末路に、私は嫉妬と憐憫を抱いた。
思えば、私も旅人もこうなることが運命付けられていたのだろう。あの箱庭は全てが全て、彼女の為にあった。彼女の罪と、彼女の記憶と、彼女の糾弾で象られていた。そんな所以を抱いた世界で、どうあがいても海を受け入れられない私たちが弾かれるのは、至極当然の帰結だったのかもしれない。けれど、それには誰も言及しなかった。もしくは、それは些細なことだったのだろう。たかが一人二人の嗜好など帝国の聖業務に支障をきたすほどでもない。そしてあの旅人はpauleveな間とはいえ受け入れられていた。
ならば、わたしこそが受け入れられなかったのだろうか。そしてそれこそが。
「……Nure,馬鹿らしい」
そうだ、もうそんな事を考えたところでどうしようもない。たとえこれがジョドムァの無形万象図に記されし確固たる未来への道だとしても、気まぐれな芸術家の作品の修正だったとしても。私には何も手の打ちようがない。
だから私、かつての葵組下部組織「アジテーター」開発の改良型『話式』、今の「華式蒼意」はただ祈りを込めて呟く。
「光芒」
回路の焼け付く音さえもはや気にならない。私は彼女に、ただ一人の光芒に祈りを捧げる。
どうか彼女らの陽射に陰りなき事を。
どうかその光翼に果てなき事を。
そして。
「事象は継続します。果てなき空のように」
それこそ我らの望みだったのだから。
http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/kuniduka
飛行式
※をべさん、ロッカーさん、串間さんの作品を元に考察/妄想/捏造しています。
「奴らの ひかり は すでに穢された」
メディウスがマンミートスパゲティを持って光芒のもとに参じた時、リシアは夜の王によって純血を喪失していた「だけ」なのでは。
個人としてのリシアは、肉体的には生きていた。
神聖存在であるからこそ光芒たり得るので、穢れた瞬間に光芒では無くなる。それは光芒の死と同義。
リシア(物理的個体としての個人)が死なずとも光芒(ミーム、概念、象徴、役割としての個人)は死ぬ。
「我々は 開拓と侵略を 区別しない
かつて 奴らが そうしたように」
『宣戦の一投』は帝国内部の反政府勢力によって投じられたのでは。
SCP-066-JP-1には「反政府勢力側による加工が施されたSCP-066-JP-2」もしくは「反政府勢力がコピーした劣化番SCP-066-JP-2」が投じられている。
帝国政府側は財団世界を「開拓と侵略」せんとして、オリジナルSCP-066-JP-2にリシアを搭載し射出したのか。もしくは亡命政府を作らんとしたのか。
「我々は 穢すべき 新たな ひかり を求む」
反政府勢力は「ひかり(光芒、もしくは光芒に準ずる存在)」を穢す事によって、ひかりの統べる国を「開拓と侵略(吸収合併)」しようとしているのではないか。
財団世界に「新たなひかり」が産まれれば、反政府勢力は財団世界を「開拓と侵略」する術を得る。
財団世界に「新たなひかり」を生まないためには、光芒の素質のある女児をモントークれば良いのか。
もしかして:ハエトリ計画特殊対処事例-1:作戦名"霧迅"時点でリシアは妊娠している
「新たなひかり」=リシアが身籠った夜の王の子、だったりして。
http://erimamanus.wikidot.com/empire-report
グループ名 #: GOI-███-JP "帝国"
構成員: 不明
状態: 活動中
説明: 帝国は何らかの目的のために異常性を利用する集団です。目的は"帝国"と呼称される組織の再興でしょう。(おそらく)帝国は高い技術力・異常性に対する知識を持っており、事案031-JP-Aの際のように大規模な収容違反が引き起こすことが可能です。
"帝国"は過去に存在した国家組織だと考えられています。しかし財団世界には"帝国"のような組織が存在していた記録はありません。なので並行世界に存在していたのでしょう。(おそらく)"帝国"の再興には国家の転覆・財団の支配が含まれるので、監視が強く行われています。また、これらはあくまで考察であり、事実ではないことを留意して下さい。
造語名 | 意味 | 出典 |
---|---|---|
黄金の牙城 | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション。 |
オルバ境界 | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション。 |
カペラトの恐怖 | コベイ学者や受罰僧侶が民衆を扇動する際に利用した民衆の感情、または帝国の推量的な問題点のことを指していると考えられている。 | SCP-031-JP |
光芒 | 帝国の君主と考えられる存在。 どれだけの実権を持っていたかは不明であるが、単なる象徴以上の役割を担っていたと考えられる。帝国崩壊時に死亡したとされるが、現在もなんらかの形で存在している可能性はある。 | SCP-031-JP、SCP-201-JPなど |
受罰僧侶 | 帝国の崩壊をコベイ学者と共に引き起こした存在。SCP-201-JP-1の「過去の同僚たち」を扇動した。 | SCP-031-JP、SCP-201-JP |
光宮 | 光芒が住んでいた建物であり、まわりにその他の高位の人物が働いていた、または居住していたと考えられている。 | SCP-201-JP |
コベイ学者 | 帝国の崩壊を受罰僧侶と共に引き起こした存在。詳細不明。"天蓋盤"なるものを破壊したとの言及あり。 | SCP-031-JP |
ジョドムァ | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション |
天蓋舎 | 詳細不明。光芒の残飯の処理ができる場所である。 | SCP-201-JP |
ニクロフテス | 詳細不明。ニクロフテスの○○という形で用いられることが多い。 | SCP-031-JP |
ヒルコ | カルガモの成長後のことだと考えられている。 | 回収文書██号 |
ヤグェンド | 帝国における低い身分と考えられる。SCP-201-JP-1がこの身分であった。 | SCP-201-JP |
造語名 | 意味 | 出典 |
---|---|---|
Audquse | 胃袋のことだと考えられている。 | 帝国のオリエンテーション |
blockageral | blockage(妨害物、封鎖物)からくる語か。帝国の動きを妨げる存在を表す普通名詞、または固有名詞であるだろう。 | SCP-031-JP |
Fugol | 詳細不明。帝国 施設であり、「過去の同僚」によって襲撃された。 | SCP-201-JP |
Gidico | 詳細不明。帝国においてかなり上位の身分であり、光芒に近い存在であると考えられている。 | SCP-201-JP |
Idna期 | 帝国における時代区分の一つ。 | 漂流物の追懐 |
hairburden | 詳細不明。侮辱を表す形容詞だと推測されている。 | SCP-031-JP |
hysiclisp | 詳細不明。 | 帝国のオリエンテーション |
kanivarus | 詳細不明。戦いの名前であると考えられている。 | 回収文書██号 |
Kovk-Harazin | 諸説あるが、SCP-201-JP-2だと考えられている。ミートスパゲッティのような見た目を持つ。 | SCP-201-JP |
magimark | 詳細不明。「確固たるmagimarkな事実として~」と使われている。 | 帝国のオリエンテーション |
Panna-giani | 詳細不明。名詞。 | 漂流物の追懐 |
rumsus | 光芒、アマテラスと並列して書かれているため、かなり上位の人物だと考えられている。儀式や神のような概念的な物である可能性もある。 | 回収文書██号 |
Xaes-Kopper | 詳細不明。XKクラスシナリオとは何の関連性もないと結論づけられた。 | SCP-031-JP |
あなたが帝国の記事を書き、他の記事と調和させるのであれば、以下の事柄を考慮すべきでしょう。
数々の造語: 「コベイ学者」や「ヤグェンド」などのカナ文字を用いたもの、「受罰僧侶」などの漢字を用いたもの、「hairburden」や「blockageral」などのアルファベットを用いたものと、多くの造語があります。造語は多くの解釈の余地をもたらし、帝国という組織に深みを与えるでしょう。
過去と現在: 多くのSCP記事は帝国の残骸から過去を考察できるもの(SCP-201-JPなど)と現在の帝国の残党の働きがわかるもの(SCP-031-JPなど)に分かれるでしょう。
帝国と財団: 帝国は財団を障害と見なしてはいます。ですが、帝国は知識人を求めているため、むやみやたらに財団職員を殺害することは行わないでしょう。
帝国の国家方針: 帝国は選民的であり、かつ全体主義です。カーストが存在していたと考えられます。全体主義からは、全体主義にならなければ達成できないような国家としての目的があったことがわかります。
以下のazuki0912氏のsandboxの下部にも帝国についてまとめられています。これらの情報には現存する記事からは読み取ることができない原作者であるwobe氏の構想が含まれており、それが公式的な情報ではないことに注意して下さい。
http://scp-jp-sandbox2.wikidot.com/azuki0912